投機マネー次の流入先は日本株と円!?


「バーナンキ議長に神通力はあるか?」 ・・・ 今日の日経ヴェリタスに、そんな見出しが躍ってました。 07年夏のサブプライムローン問題を発端にしたドル売り基調も、過去の事例とぴったり重ね合わた解説は、これからの為替相場の展開を占ううえで参考になりました。 そこで、一部抜粋すると・・・
…………………………………………………………..
同じような局面が9年前にもあった。1998年の米大手ヘッジファンドLTCMの経営危機 ―― 98年夏の1ドル=147円台から99年初めにかけて40円近く売られたが、5月には124円台まで4割程度買い戻された。 これを今回の局面に当てはめると、ドルは昨夏の124円台から今年3月の95円台まで30円近く下落。 仮に4割程度買い戻されると、107円台までドルが上昇する計算だ。
当時、金融不安が収まると同時に、リスクマネーが日本株へと大量流入し、翌00年にかけて円高・ドル安の再加速を招いた ―― バーナンキ議長が金融政策運営を誤れば、99年当時のような一段のドル安再燃というシナリオが見えてくる。
…………………………………………………………..
エピローグでは、「ECBがFRBよりも先に利上げを再開すれば、ドル安圧力が高まる事態は避けられないだろう。 難しい政策運営が求められる中で、バーナンキ議長が市場の信認を得られるか。 本格的なドル買いの判断はそれからになりそうだ」 ・・・ まだ、下値を確認していない現状や、99年当時とは違ってユーロが存在感を増すなかで、シナリオ通りに描けないのが為替相場。 それでも、”歴史は繰り返され” 投機マネーの次の行き場は 「日本株か?」 ともなれば、期待は膨らみますネ。

\FXCAFE®NET/ ・ \FXCAFE®JP/ ・ \FXSPOT®NET/ ・ \FXカフェ®談話室/

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 
[08日朝のBlog] ・☆。o○o。. 国際会議が 「危機」 を救う?! .。o○o。☆・
今朝の日経朝刊一面で、「3日バーナンキFRB議長は真っ正面から “ドル安をけん制” も、5日トリシェECB総裁の “利上げ示唆” で、ドル安・ユーロ高を誘発、バーナンキ発言は帳消しになった。 6日には米国失業率上昇で、当局は身動きが取れない」 ・・・ 6月の第1週の外国為替相場を端的な言葉で表現してました。 そのうえで、「G8財務相会合(13-14日・大阪)でも、米国経済に焦点を当てた処方箋を書くのは難しそう」 とも…。
そして、今週末開催されてるエネルギー相会合(日米中印韓・青森)で7日、「原油高騰を“異常”と強く懸念する共同声明を採択。産油国へ原油増産を要請でも合意」 また、G8では 「投資マネーが複雑に絡む世界経済の危機(原油・食料価格高騰)回避へ政策協調を探る」 ・・・ 洞爺湖サミット(7月)に向けて、環境問題はもちろんですが、共振して変調する金融商品相場に歯止めをかけてほしいですネ。
【6月第1週の主な出来事と市場の動き】
       出来事                         市場の動き
3日 FRB議長の「利下げ休止示唆・ドル安警戒」       … ドル円は103円⇒105円
4日 FRB議長の「インフレ期待上昇に強い懸念」        … 金融不安再燃⇒株価下落
5日 ECB議長の「次回金融政策委員会での利上げ示唆」 … ユーロ高に傾斜
6日 米国失業率は前月比0.5%上昇と雇用情勢悪化    … 景気悪化懸念で株価急落・ドル安
                                   … 原油(WTI)139.14ドル/1バレル
[出典・日経新聞8日]
欧州勢参入まで静観を決め込んでた先週の東京市場ですが、明日の東京市場には朝から注視したいですネ。


バナーワイド

TOPへ