円高阻止をお膳立てした「ドバイ・ショック」


先月下旬、米国の感謝祭のさなかに降って湧いた “ドバイ・ショック” ・・・ それがどんなもので、世界市場に巻き起こしたそのパニックぶりは、すでに皆さんご承知で、体験済みと思いますので、ここでは省くとして ・・・ では、“現地ドバイでの様子はどうだったのか?” ・・・ 「街中はのんびりして、ショッピングセンターは普段以上の人出でにぎわっていた」 そうですよ(б。б)☆゛
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そもそもドバイ政府には、「政府系企業を政府と同じだと考えて貸した側が間違い ―― 大げさすぎる」 との意識がある。
むしろ日本の金融当局にとっては、「災い転じて…」 という面があった ―― 危機対応という大義名分ができ、日銀は手のひらを返すように政府のデフレ宣言と歩調を合わせた。 その上、新たな量的緩和策を打ち出した。 追加対策の必要性は分かっていても、日銀にとって政府のプレッシャーに屈したとは見られたくない。 そんな折、ドバイ・ショックが都合良く背中を押してくれた――。
最終的にはUAEの盟主で原油収入が豊富なアブダビが、「ホワイトナイト」 ならぬ 「ホワイトキャメル」 としてドバイを救うという安心感が、ショックを和らげた――。
(日経ヴェリタス「放電塔」/一部抜粋)
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さらに、「1年前は日本からの飛行機が着く深夜2時ごろでも、ドバイ空港は出稼ぎ労働者らでごった返していたが、今年はガラガラ ―― 現地駐在員もいる欧米の金融機関が、こうした変化に気付かなかったわけはない。 過剰流動性に踊って、リスク管理が甘くなっていた面は否定できない」 ・・・ この先、今回の出来事が 「コップの中の砂嵐」 として過ぎ去るのか(?) は定かではないけど、この罪な騒動は、一時的でも日本が危惧する円高阻止のお膳立てを演出してもいたんですよネ(^_-)☆

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