「知ってた?」 5年も会見がなかった訳


FRBによる早期の利上げに期待ができず、目先、ドルにポジティブな材料も見当たらないだけに、円は対ドルで相変わらずの買い基調(81.55~82.28@東京市場)で、17時半過ぎに81.48にワンタッチ!
ドルは対ユーロやポンドでも売られ・・・
◇EURUSD=1.4882と2009年12月7日以来の安値
◇GBPUSD=1.6747と09年11月以来の安値
◇AUDUSD=1.0948と変動相場制移行(83年12月)後の安値
・・・ 難題を抱えるドルや円に対して、突出して元気なのがスイスフラン!
◇USDCHF=0.8669(27日) … 昨年末の0.9345から7.8%上昇
◇CHFJPY=94.17 … 昨年末の87.25から7.9%上昇
・・・ インフレ抑制のためにスイス高を容認する当局! そして、日本の大震災・米国の財政問題・中東・北アフリカ情勢不安が蔓延るなかで、「経常黒字・対外債権国で、永世中立国でもある “安心・安全な通貨・スイス” が買われる」(日経)のは、混沌とした外為市場では王道なのかもネ!
ところで、きょう未明に初の定例記者会見に臨んだバーナンキFRB議長だけど、これまで金融政策の決定にあわせて会見を開いていなかった理由に、「議長就任後間もない2006年5月1日に起きた “マリア事件”」なるものがあったせいだとか(+。+)
「―― 米CNBCテレビの人気キャスター、マリア・バーティロモ氏が、2日前のホワイトハウス記者会の夕食会でバーナンキ議長と交わした会話を担当番組のなかで “暴露” ―― 当時、金融政策は04年半ばから始めた連続利上げの最終盤。 市場は前のめり気味に利上げ休止を織り込みつつあった。 そんな市場の認識は正しいかと問うたマリア氏に議長はきっぱり 『ノー』 と答えたという。
だが議長はその前の週の議会証言で、条件付きながら利上げ休止の可能性に言及したばかりだった。 真意はどちらにあるのか。 “誤解” 発言が報じられた5月1日は取引終了間際だったこともあって市場は大混乱。 国債相場は急落し、ダウ工業株30種平均も下げに転じた ―― 非公式な席で率直に語りすぎたことを『判断ミスだった』と謝罪。 『今後、世論や市場との対話は全て公式なルートを通す』 と約束」(日経・一部抜粋)
・・・ そんな手痛い失策もあって、その後5年間も金融政策の決定にあわせた記者会見を開いてこなかったとか(>_<)
ただ、「これまでFOMC唯一の政策開示手段だった声明文から、議長の肉声に移る。 委員の合議の結果である声明と比べて 『定例会見はバーナンキ議長の発言力強化につながる』 との見方や、議長こそがFRBの意見を代表する “ワン・ボイス” と印象づける効果も」
ちなみに、「その前例は、ECBのトリシェ総裁 ―― ECBの声明本体よりも、トリシェ総裁の会見の方に相場が反応するケースが多い。 金融政策の決定をめぐり “独裁的” との評判がついて回った前任のグリーンスパン氏に対し、(出口戦略を巡って)FRB幹部や地区連銀総裁らが様々な意見を独自に発信しているなかで、バーナンキ議長のバランス感覚が問われる」(日経)
・・・ さて、初回の会見は無難にこなしちゃって、衝撃的は為替相場とはならなかったけど、次回6月22日ではトリシェ風な波乱発言を期待してまっす(^_-)☆ そしてポンド買いは、あすのロイヤルウェディングでご祝儀相場は終わりかな?!
また、展望リポート(*)からは、「11年度の実質GDPの成長率の見通しを0.6%と1月の中間評価・前年度比1.6%からは引き下げ、12年度の成長率は2.9%(従来2.0%)とV字回復を想定」(日経)・・・ 短期的に景気が悪化も、今後、震災による復興が進むためとのシナリオを描いてるようだけど、そうあってほしいですネ!
(*) http://www.boj.or.jp/mopo/outlook/index.htm/
外国為替平衡操作の実施状況(月次*)から、4月の介入額は “ゼロ”(3月30日~4月26日) でした。
(*) http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/feio/index.htm
そして、今夜のNY市場での注目イベントは:
・1-3月期決算:Microsoft, Motorola, Exxon Mobil
・@21:30 Q1GDP / Q1個人消費 / 新規失業保険申請件数 / 3月シカゴ連銀全米活動指数
・@23:00 3月中古住宅販売成約
・7年物国債入札
╋╋ Tokyo Financial Market Summary ━━━━━━━━ ╋╋
     (27日17:00) ⇒ (06:00) ⇒ (17:00) ⇒ (19:00)
USDJPY = 81.78-79 ⇒ 82.10-15 ⇒ 81.59-61 ⇒ 81.70-75
EURJPY = 119.93-97 ⇒ 121.45-50 ⇒ 121.04-08 ⇒ 121.30-35
GBPJPY = 134.50-55 ⇒ 136.55-60 ⇒ 136.03-08 ⇒ 136.13-18
EURUSD = 1.4665-66 ⇒ 1.4785-90 ⇒ 1.4835-37 ⇒ 1.4845-50
◇ 日経平均株価終値: 157.90△1.63%の9,849.74円。 TOPIX: 11.98△1.43%の851.85。
◇ 金(GOLD)は時間外で1532.1と最高値更新。

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