円上昇圧力のロジック!緩和競争敗北濃厚で…


金利は大幅低下するも、株高・円安は息切れ
金利は大幅低下するも、株高・円安は息切れ
(出所・日経ヴェリタス)

 

きょうの日経ヴェリタスの見出しを抜粋しただけでも、円安・株高誘導を狙った “バズーカ3″ っていうカンフル剤効果が、早々に薄れてしまったことがうかがえますネ!

◆『マイナス金利の波紋 ―― 緩和効果、早くも消える ―― 円・株 導入決定前に逆戻り』
◆『マイナス金利効果「衝撃的な短さ」―― 外れた円安の思惑「リスクオフの波に飲まれる」』
◆『円高の実態は「ドル安」』

そして、ドルやポンド、ユーロに関しては:
◇『英中銀、消えた利上げ派 ―― 成長予想引き下げ、金融政策にジレンマ』
◇『3月利上げは消えるか? ―― イエレン議長、10日に憂鬱な議会証言』
◇『ユーロ、円安阻むライバル』

・・・ どこの中央銀行も自国通貨安を誘う衝動に駆られてるようだけど、特に気になったのは、「2000年代に円安を主導した円キャリー取引。 今回は円より低金利で流動性でも勝るユーロというてごわいライバルの存在にかかる。

―― キャリー取引は金利差収益を目的に、投機筋などが低利の通貨を借りてその通貨を売り、高金利通貨を買う取引。

米景気への懸念などを背景に、世界の市場は足元ではリスクオフのムードで、もとよりキャリー取引が膨らむ地合いにもなっていない」(日経ヴェリタス/一部抜粋)っていう記事!

 

円高、対ドル以外では進まず
円高、対ドル以外では進まず】(出所・日経ヴェリタス)

 

・・・ BOJとECBの追加緩和競争やもたつきそうなFRBの追加利上げルーティンで先行き不透明な円相場だけど、世界的な景気回復鈍化と原油価格の低飛行からしても、そしてメジャーどこのユーロドルとユーロクロス相場の狭間で、ドル円はしばらく軟調で推移するのかな?!


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