FXと株式信用取引の類似点


外国為替証拠金取引 と 株式の信用取引の 「仕組みと類似点」 を見比べてみます。
信用取引では、株を買うにあたり証券会社からその購入代金を借り、売却の際に差損益の差額決済と共に 借入金+金利 を清算します。 また、株を売る際には、証券会社からその株を借りたうえで 売却し (売却代金はもちろん手にすることはできません)、買い戻した際には差損益の清算と、証券会社に借りていた株の返却と貸株料を支払います。 一般投資家は、信用リスクを担保するため、期限を設けた保証金(*)を証券会社に預け入れます。
FX取引は、二つの外貨を、取引の約定日から2営業日後(応答日) に交換します。外国為替証拠金取引は、たとえば 「円をドルに交換」しようとするとき、応答日に手にするドルを貸し出し、渡さなければいけない円を借りる (調達する) ことで、外貨の受け渡しが行われます。 貸し出したドルと借り入れた円の金利差がスワップ金利です。 そして反対売買を行い、為替差損益で決済を行います。
外国為替証拠金取引も、信用リスクを担保するため、証拠金を取引会社に預け入れますが、決済期限は設けられていません。 外国為替証拠金取引は、直物(現物)に「買い戻し条件付きの売り」 または 「売り戻し条件付きの買い」を日毎に行う フォワード取引が加わることで、応答日の資金繰りができる取引であるため、外貨を無期限で保有することができるのです。
外国為替証拠金取引も株式の信用取引も、手持ちの資金よりも大きな額での取引を行っている(実際に取引した額の外貨・株式を運用している)のだということを理解していないと、損が発生したとき、その 「損失額」 に驚いてしまうことになりますよネ ! (*)最近では、株式の無期限信用取引 (長期で建玉保有が可能) も現れましたが、借り入れ金利は若干高めに設定されているようです。


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