自立した相場形成への期待


年明けのインターバンク市場、17:00時点のドル円は1ドル=109円26-28銭と昨年12月28日比で3円84銭の円高/ドル安水準。一日のレンジは108円78銭~109円60銭と、東京外国為替市場では昨年11月28日以来の水準。ユーロ円も同5円の円高/ユーロ安の1ユーロ=160円68-72銭。
株式市場では、大発会で日経平均株価は7年ぶりとなる値下がりに加え、戦後最大の値下げ幅となる大引け616.37円安の14,691円41銭、一時765円安。東証株価指数トピックスも63.77下落し1411.91。
NHKニュースを見ていて、全国銀行協会会長は 「厳しいスタートになるだろうと予想していたが、そのとおりになった」 と平然と挨拶している姿に唖然・ガッカリさせられました。予想していたのであれば、正月返上で日本の金融・経済界として独自の市場経済浮上策が、年頭にあたってコメントするとかあってもよかったのでは! 経済の発展著しいBRICsや中東諸国も含めた新興国では、米国経済に左右されない政策で株価上昇が見られるように、08年は日本の金融市場も自立ある相場展開を期待したいところですネ!
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(4日午前のBlog)
― 「果報は寝て待て」実践した方います? ―
年末には米国企業による利益の本土送金も終了し、2日に発表された米国12月ISM製造業景況感指数は市場予想を下回り、利下げ継続観測の台頭やナイジェリアやパキスタンなど産油国の政情不安も一因となる原油価格高騰 ・・・ 3日LDN外国為替市場ではドル円は一時108円25銭と昨年11月の円高水準までドル売り進行。NY株価も大幅下落で、東京株式市場は薄商いの中で日経平均株価は一時765円↓の大幅安となる大発会で08年が幕開け。(大引け=616.37↓の14691.41円、USDJPY=108.95-00円/11:20現在)
日本が長~い正月休暇でおとそ気分でいる間に、海外市場では師走水準からは一変した相場展開になり、一歩出遅れた日本の投資家や輸出入企業は今日も、そして週明けの7日は為替業務の対応に大変でしょうね。それとも “果報は寝て待て” 故事のごとく、すでに年末に資金調達など済ませ、慌てず焦ることなく出社?!
冷酷にも 「経済の減速が確認されるまで原油は買われ、したがって当分は投機マネーの原油市場への流入は進む」 何ていうコメントもあり、08年は景気先行きも気にかけながら、金融・商品相場は乱高下を余儀なくされそうですネ!


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