第3章 サミットの足元に潜む「波乱の芽」


ドル安の動きが一服 ・・・ 3日ドルが大きく買い戻された翌日は、米国市場が独立記念日で休場。 また明日からの洞爺湖サミット開催で、何かと為替相場は動きずらいところ。
「強いドル」 で為替の安定を図ろうとする欧米当局の動きと、その足元に潜む「波乱の芽」を、今日の “日経ヴェリタス” が微妙な言い回しで解説してました。
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トリシェECB総裁の「ノー・バイアス(方向性を持っていない)」 ・・・ 3日の記者会見に用意した言葉は、期待通りの効果を発揮した。 追加利上げの示唆を織り込みつつあったマーケットは、金融政策の方向性をぼかされ、欧米金利差の拡大観測が薄らいだ。
伏線は1日に開かれたトリシェ総裁とポールソン米財務長官の突然の会談。 内容は明らかではないが、「ドルの底割れ阻止で一致」というのが市場の共通認識だ。
米欧の通貨当局はドル不安が表面化しないよう、協調姿勢の演出に余念がない。 インフレを抑えるために利上げに踏み切った欧州と、ドル買いの為替介入までちらつかせてドル安をけん制する米国。
ところが、ドル安がこのまま収束するとの見方は楽観的すぎるだろう。 為替相場を揺さぶる伏兵は、世界の投資資金を吸い寄せる原油相場だ。 「ドル高なのに、原油相場が下がらない」。「ドル安→原油高」の流れ。 ところが、その逆の動きが起きない
ドルの対ユーロ相場の下落には歯止めがかかったが、原油高にブレーキがかからない状態が生じている。 「ドル反発→原油安」という力学が働かないようだと、原油市場を震源地として、為替市場が揺さぶられるリスクが高まってくる。
外国為替市場よりはるかに小規模の原油市場が、世界の金融市場をかき回す。 「しっぽが犬を振り回す」ような事態は、当局にとっても市場参加者にとっても未体験ゾーンだ。 ドル安阻止が効果を発揮しなければ、たとえば 「原油先物市場での売り介入」 といった裏ワザさえ、いずれ夢物語と一蹴できなくなるかもしれない。
(日経ヴェリタス「為替安定、米欧協調でも難しく、ドルを揺さぶる原油相場」一部抜粋)
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その原油相場については、サミットの主要議題にもなるようです。 地球温暖化対策は、各国が連携しなくては解決できない課題ですが、原油市場に流れ込んでる投機資金の流れを変えることも世界経済の不透明感を解消させるために大切なテーマ! 監視強化で投機資金が行き場を失えば、これまた為替市場に波乱を引き起こしかねず、悩ましいところ。 ただ、せっかく年一回主要国首脳が集うサミットだけに、シナリオに沿った “セレモニー” で終わってほしくはありませんし、ちゃんと個人投資家にも分かる成果をあげてほしいものですネ!
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ [05日のBlog] ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 
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