トリック!あるプライス・無いプライス


「“手数料無料・スプレッドゼロ” の終焉」 と午前のブログでちょっぴり “二つのゼロ” に触れましたが、もう少し “スプレッドゼロ” についてBlogします。 
インターバンク市場での “チョイスプライス”(スプレッドゼロ) は、ラインがなかったり(BIDとOFFERの銀行間に信用枠の設定・余裕がない)、アマウント(注文量・玉)が折り合わなかったりした場合に起こりうる “現象” で、そこには “玉” が実際に存在してることを示しています。 なぜなら、インターバンク市場のプライス構成(BIDとOFFER)は、指値注文の積み重ねによるものだからです。 
では、外国為替証拠金取引の “スプレッドゼロ” はどうでしょう? ・・・ プライスの提示を受ける複数の金融機関からのプライス・フィード(feed)の組み合わせによるもので、実際に存在するレートであってもアマウントは不確定といえます。 たとえば、たった百万ドルの注文量しかないBIDに対して、もしも何十・何百・何千という顧客が一斉に売り注文を出したら? すべての注文が約定するはずありませんよね。 すなわち、レートはあっても十分な “玉” があるとは限らないということです┐(-_- )┌

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ところが、もし顧客が多ければ、どういうことになるか? ・・・ 思い出してみてください! コインを投げて裏表の出る確率を調べるとき、データを取るため投げる回数を重ねるほどその確率は1/2に近づきますよね(^_-)☆ ・・・ それに似て、多くの顧客を抱えることで、売り買いの注文は1/2に近づき、「売り注文と買い注文」 は取引会社内でマッチングされることで、カウンターパーティである金融機関とわざわざヘッジ取引する必要はなくなり、「顧客 ⇔ 取引会社 ⇔ ヘッジ」 の微妙な時差が解消され、ヘッジリスクが軽減されることにもつながります! ・・・ さらに、たとえばスプレッドが10pips近いポンド円では、売り買いの交錯で、取引会社は単にマッチングするだけで10pipsの利益が得られるからこそ、“限られた玉” で、いかに多くの顧客が売り買いを交錯させるかが収益に直結するカギとなるわけです。
では逆に、顧客が少ないとどういうことが起こるかというと、買いと売り注文はどちらかに偏りがちになり、マッチングもままならず、ヘッジリスクも高まってしまいます(*’-^) ・・・ だからこそ、取引会社にとって顧客獲得の拡大が急務であり、稼働口座数が気になり、いつのまにか資本力と信用度・知名度の差により、今では3~4極化へと業界は進みつつあるように思えます。



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