米大統領会見に新味なし、ドル売り先行


ブッシュ米大統領が金融安定化に関する声明を発表(21:45) ・・・ 「失望感を改めて示し、”何もしなければ日々悪化” と法案の可決を議員に求めた」(NHK)ものの、新味に欠ける内容で、ドルは対円で売り先行(その後ドル買い戻しも)。 ここまでくると、悪材料出尽くしで、マーケットには好材料しか伝わるものなし!? ・・・ 今夜も要人発言には気をつけたいですネ。
東京市場 ・・・ 米下院で金融安定化法案が否決されたことをきっかけに、NYダウは過去最大の下げ幅を記録 ・・・ そうなれば誰もが分かることとはいえ、「東京株式市場でも日経平均株価は3年4カ月ぶりの安値水準にまで下落、東証1部の新安値銘柄数は487と今年度最多 ―― TOPIXも04年12月以来の安値水準」(NikkeiNet/一部抜粋)
国内の銀行が保有する株式の含み益(連結ベース)はというと、「大手6グループ(三菱UFJ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、りそなホールディングス、住友信託銀行、中央三井トラスト・ホールディングス)の推移は: 2兆6000億円(04年12月末) ⇒ 9兆9000億円(07年6月末) ⇒ 3兆8500億円(08年3月末) ⇒ 2兆8000億円(08年9月末)」(日経/一部抜粋) という第一生命経済研究所の試算ですが、米国発の “金融恐慌” として日本の金融機関を再び脅かし、さらには経済・家計に影響を及ぼさないか!? 私のポートフォリオでも持ち株が日々目減りするのを目の当たりにして、心配になってきちゃいます!
ところで、TV・新聞で報道された前日のNY株価動向で、「過去最大の下げ幅」 と 「史上最大の下げ幅」 とでは、どちらがインパクトあると感じましたか? 私は 「史上最大」 のほうがショックが大きかったのですが ・・・。どちらにしても、耳にしたくない言葉ですネ! こんな状況で、日本の政治家・マスコミは衆議院の解散・総選挙などと急き立てる “たわごと” を言ってていいのですかネ?
さて、為替はというと、夕方には “FRBが緊急利下げ” との噂でドルの買い戻しもあったりと、ちょっとしたニュースにも反応しやすいマーケット ・・・ また、政府・日銀による為替介入額が04年4月以降・54カ月連続でゼロ(財務省・外国為替平衡操作の実施状況) だそうです! ・・・ “為替相場は市場に任せる” というコンセンサスが、日本の金融政策にもすっかり板についてきたようですネ…!?
そして明日からは10月(神無月) ・・・ 1日は朝から 08:50日銀短観、ユーロ圏18:00失業率、米国21:15ADP雇用統計 ・ 23:00ISM製造業景況指数 ・・・ こんなときだからこそ、経済指標も忘れずに注視したいですネ! 

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