09年の注目イベントと照準が狂いっぱなしのバズーカ砲?


年末年始になると、ベスト10で1年を総決算したり、新年の意気込みや予想などが新聞・雑誌などに掲載されますが、今日の日経ヴェリタスは話題豊富で面白い内容でした。 名言や冗談、川柳などを交えた回顧で、一部抜粋して2008年を振り返ると・・・
まずは、“笑えない冗談” ・・・ 「“株安で401kが201kになってしまった” ―― いま米国の個人投資家の間で、こんな冗談交じりのぼやきがはやっている――。英語でkはもともと、1000という意味。 201kだと20万ドルということで、個人の金融資産の規模としても、ありがちな額。ちなみに、野球の世界ではkは三振の意。さらにkまで減ったらストライクアウトで、ご破算ということになる」 ・・・ “失われた十年” 以来株価上昇の兆しが見えてこない状態で、株に頼った年金資産運用の難しさをあらわすブラックジョーク(?)
そして知名人の “あの人あのひと言” は、まさに今年のキーワードになったものばかり・・・
「100年に1度の津波」 ・・・ グリーンスパン前FRB議長
10月23日・公聴会で「あなたは間違っていたのか」と金融監督の責任を問われ、「部分的にはそうだ」と静かに認めた。
「金融は信認を失った。我々が銀行を監視する」 ・・・ ニコラ・サルコジ仏大統領
「ドルはもはや唯一の基軸通貨とは言い張れない」、11月の金融サミットの直前にはこんな批判も。
「バズーカ砲を見せれば、おそらく使う必要はない」 ・・・ ヘンリー・ポールソン米財務長官
7月15日・米上院銀行委員会の公聴会で、米住宅金融公社問題の解決に公的資金という実弾を使う必要はなく、救済の意思(バズーカ砲)を見せれば混乱は沈まる、また9月15日・「(リーマン救済に)公的資金を使うのが適当と考えたことは1度もない」と、金融危機の震度を過小に見ていたことは明らか。 市場は大砲に弾が込められているのか疑い始め、容赦ない売りを浴びせていった。想定外のビッグスリー救済に安定化法を使うなど、放たれたバズーカ砲の照準は狂いっぱなしだ。
「間違いを犯したため、この場にいます」 ・・・ ワゴナーGM会長
12月4~5日・米議会公聴会で経営のミスを素直にわびた。11月の第1回公聴会ではデトロイトから専用ジェットで乗りつけ、「破綻の危機を招いたのは我々の新車でも経営計画でもない」と開き直り、反発を買った。「強いアメリカ」の象徴が、創立101年目で政府管理企業に転落した瞬間だった。
「音楽が鳴っている限り、起きて踊らなければならない」
・・・ シティグループのプリンス前最高経営責任者
07年7月・英紙とのインタビューのその4カ月後に辞任。バブルという「音楽」が消えた08年を通じ、くりかえし引用される言葉となった。
「(普通の)家を買うのと火事の家を買うのとでは事情が異なる」
・・・ JPモルガン・チェースのダイモン最高経営責任者
4月3日・議会でベアー・スターンズの安値買収などの正当性を問われて。
(日経ヴェリタス/一部抜粋)
・・・ そしてオバマ氏登場で幕あける注目の2009年イベント! 
1月20日………………… オバマ次期米大統領の就任演説
1月28日~2月1日… 世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)
4月2日………………….. 第2回金融サミット(ロンドン)・20カ国・地域の緊急首脳会合
7月8~10日………….. G8サミット(イタリア)
9月10日……………….. 衆院議員の任期満了
・・・ 「10月、16年夏季五輪招致選挙で東京が勝てば、インフラなど関連株の物色につながりそうだ」 というコメントもありますが、そんな先まで待てないこの冬、まだ遠い春・夏をどう乗り越えるのか? さらに、さまざまな業界や政治の世界でも話題になる “再編” は、FX業界でも見られるのか? 08年とは一味違った新年になりそうですネ(?) ・・・ to be continued


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