オセアニア通貨急落の背景と底値探る展開?


今年に入って再び急落したオセアニア通貨の背景と新リーダーの洗礼について、日経ヴェリタスが解説してました。 一部抜粋すると…
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先週15日、一時NZDJPY=47円75銭と01年10月以来の円高・NZドル安水準を記録。AUDJPY=58円75銭と60円を割り込んだ。
NZD急落のきっかけは、S&PによるNZの外貨格付け見通しを 「安定的」 から 「ネガティブ」 に引き下げたこと。 NZが09年から財政赤字に転落し、経済政策の柔軟性が失われる可能性が高いことを理由に挙げた。 市場は先行きの格下げ示唆に敏感に反応し、同じオセアニア通貨のAUDも売り込まれた。
年初には、オバマ米次期政権の経済対策への期待感が浮上。世界経済が再び成長軌道に乗れば “資源や酪農品の需要も回復” との連想からNZDとAUDが買われたものの、過剰な期待感が後退。 NZの格下げ見通しを機に、景気浮揚の淡い初夢は一気に消えうせた。
キーNZ首相は 「政策金利は日米英よりも高水準で、まだ十分な利下げ余地がある」 とRBNZが29日に追加利下げに踏み切ることに期待を示した。 市場では、RBNZによる1%の大幅利下げ、2月3日RBAの追加利下げを織り込みつつあり、年前半は慎重に底値を探る展開になりそうだ。
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これが年末年始の 「夏休み明け」 に待ち受けていたたオバマ米次期大統領と同い年のキーNZ新首相への市場からの “厳しい洗礼” だったそうです。
20日にオバマ新政権が誕生すれば、これから起こるいいこと・悪いことはもちろん、継続する負の遺産からのプレッシャーすべてが新政権に向けられるようになりますが、これまで上昇してきた期待感が失望へ “チェンジ” しないように、「ハドソン川の奇跡」 と賞賛される機長のように、オバマ米次期大統領には外交・経済・金融システムの立て直しに “名機長” ぶりの操縦をしてもらいたいですネ!


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