RBS、CITI、そしてUBS


CitiGroup (NYSE:C) … $1.50  (0.96↓39.02%)
RBS (RBS.L) ………… P23.20  (5.80↓20.00%)
UBS AG (UBSN) …….. CHF11.06(0.68↓5.79%)   [2月27日終値]
欧米の最大手行は、実質政府の管理下におかれ再建を図る中、先月下旬に 「富豪も困ったUBSの決断?」 でちょっとBlogした “秘密口座” について、きょうの日経ヴェリタスは、過去・現在・未来を占う 「スイス銀行」 の姿を描いてました。
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人気劇画の 「ゴルゴ13」 の主人公、殺し屋の “デューク東郷”(自称) が口座を持つのは 「スイス銀行」(架空)。 依頼者からの報酬はここに振り込まれる。 この「スイス銀行」は 「どんな顧客でも、秘密を厳守する」 というスイスの銀行のイメージを端的に表している。
スイスの銀行は、他国の警察や税務当局が顧客情報開示を求めても、原則応じない。 スイスの国内法(当時は州法)は1713年から顧客情報開示を禁止し、銀行はこれを盾に開示を拒んできた。
ところが、これまで長年 “守秘義務” を貫いてきたスイスの金融システムは、米司法省の “脱税ほう助” による告訴で、風穴が開こうとしてる。 EUの欧州委員会は、銀行の秘密保持を制限する規制を導入する方針で、非加盟のスイスなどにも同様の規制を求める構えだ。 欧米各国が一斉にスイスの銀行守秘義務に “攻勢” をかけているのは、金融危機で国家財政が悪化し、徴税額を増やす必要に迫られているためだ。
ジュネーブの空港内には、プライベートバンクと高級腕時計の看板が所狭しと連なる。 カバンに現金を詰めてプライベートジェットで乗りつけ、銀行に現金を預けた後にお土産に腕時計を買って帰国する ―― これが富裕層の典型パターンで、看板は顧客争奪の象徴。
「銀行の守秘義務がなくなれば、スイスの顧客資産の半分が流出する」 とも懸念され、プライベートジェットは飛んでこなくなり、高級腕時計も売れなくなる。 300年の伝統を持つ 「スイス銀行」 はがけっ縁に立たされている。 (日経ヴェリタス/一部抜粋)
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CHF660億の公的資金が注入されたスイス最大のUBSも、「CHF10の大台を割って、現在のUBSが誕生(98年)して以来の安値水準」(2月24日) となるなど、欧米の株式市場で銀行株はボロボロ状態 ・・・ 生き残りのために、「スイス銀行」の秘密主義はこれから、顧客の資産の秘密は守っても、脱税には手を貸さない銀行システムへ変化してくんでしょうか? そうなると、自然と興味がわいてくるのが、世界の大富豪の方々の新たな脱税・資産隠し先。 どこに秘匿するんでしょうネ?


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