ドル円急伸! 協調プレー第2弾の好感の訳


19:00からの仕掛け的なドル円急伸を発端に、ストップロス注文を巻き込ん、ドル円は95円台、ユーロドルは1.36ドル台割れ! 東京市場の休場が効いてますかね??
ところで今週、FRBが半世紀ぶりに復活させた国債買い切りは、「ポジティブサプライズ(うれしい驚き)」 となって、なぜ好感されたか!? 日経朝刊にわかりやすく解説されてました。
まず、10日ほど前、NY連銀総裁が国債購入に慎重な姿勢を示してたところに、”米欧6中銀が協調利下げ”(10/08/2008) した “ナイス連携プレー” の第2弾、日英米の “協調緩和” が整ったこと。
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発表直後には、国債相場は大幅に上昇し、長期金利は約0.5%も急低下 ――
(1) 国債の利回りが下がり、住宅ローン(*)も追随すれば、住宅市場のテコ入れにつながる。
(2) 銀行の貸し渋りで、社債の発行に頼る企業にとって、長期金利の低下は助かる。
(3) 貸し出しの代替資産として国債保有を増やす銀行や機関投資家は、国債価格の下落リスクが減る。
(4) 長短の金利差は依然大きいだけに、銀行の利ざやとなり、不良資産処理のための事実上の補助金となる。
(5) そして最も助かるのが、増発する国債の消化に頭を悩ます米政府!
そんなメリットも ―― 今回の決定は6カ月の時限措置で、半年後、出口にたどり着く保証はなく、通貨の信認を保ちつつ、金融危機を克服し景気を上向かせられるのか、オバマ政権の指導力が試されている。 (日経朝刊/一部抜粋)
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「金融・財政一体となった米国」 に続き、ECBも前向きのようで、各国の協調によって、「金融安定なくして景気回復なし」(FRB議長) の言葉通り、一刻も早くそうことが運べばいいのですがネ!
(*) 米住宅ローン金利は、国債に一定幅を上乗せする形で決まる。
◇ Asia/London Forex Market
     (06:00)  ⇒  (17:00)  ⇒  (20:00)
USDJPY = 94.50-55 ⇒  94.20-25 ⇒  95.35-40
EURJPY = 129.20-25 ⇒ 129.25-30 ⇒ 129.40-45
GBPJPY = 137.10-15 ⇒ 137.40-45 ⇒ 137.90-95
EURUSD = 1.3660-65 ⇒ 1.3715-20 ⇒ 1.3570-75

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[20日夕のBlog] ―― 究極のリスク回避は自身の雇用契約? ――
東京市場が休場で静寂だった外為市場へ、欧州勢は “ポンド買い” から参入してきましたネ。
WBCのLIVEを観ながら、面白いトピックがあるかなとネット検索してたら、ありました! ・・・ 世界中の誰もが損害を被ってる今回の金融・経済危機。 ところが、デリバティブ商品を 「できるだけ高利回りで、できるだけ複雑なものにカスタマイズして、担当者でなくては理解できなくしておくことで、唯一、自分たちの利益につなげたAIGのデリバティブ・トレーダーたちは被害を免れた」 ・・・ そんなコラムがFinancial Times/gooニュース(http://news.goo.ne.jp/article/ft/business/ft-20090319-01.html)に掲載されてました。
さらに、破綻寸前のAIGは、「社外への破綻しないことには契約上の義務を遵守できなくなりながらも、滑稽にも危機を引き起こした張本人たちには “契約だから” とボーナスが支払われたウォール街は、これから給料の払い方を見直すだろうか?」  日本なら道義的責任をまず問われるところでしょうが、”トレーダー ⇔ AIG ⇔ 財務省・FRB” の三者が繰り広げる大混乱に、怒り心頭に発するアメリカの納税者 ・・・ ROUND2を1位通過した侍ジャパン(6-2で韓国を撃沈・WBC準決勝は日本時間23日 vs米国)の勢いを借りて、読みごたえのある全文を、ぜひ読破してみては!


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