目を引くユーロ売りと保護主義の憂き目!


日経平均株価は続落、2カ月ぶりに1万円割れ ・・・ ここに来ての株価下落基調の背景には、円の高止まりによる業績や景気先行きの不透明感のほかにも、キングBOE総裁の「ポンド安容認」発言に代表される各国の保護主義的な動きにあって、「外需依存体質の日本企業の影響は大きい」(NikkeiNet)という見方
一方、日銀短観で注目された “大企業・製造業の想定為替レート” は、09年度下半期がUSDJPY=94.08円(6月の短観=94.93円)、09年度通期では94.50円(同=94.85円) と、かなり実勢レートから乖離した想定に、”甘い!” という印象 ・・・ これで “減収減益” な~んてことにもなれば、これはもう自滅といえるかも。 憂き目にあうのは株主で、「なんてこった!」
さて、今週末のG7財務相・中央銀行総裁会議を前に、ユーロ圏財務相会合で「足元のユーロ高」について議論と報道され、まさに “保護主義的” なしたたかな欧州の為替戦略の発信に、ユーロは対ドルで売られたのが目を引いた午後の相場! ・・・ その点、藤井さんは(ちょっとブレ始めてますが)立派!?

\FXCAFE®NET/ ・ \FXCAFE®JP/ ・ \FXSPOT®NET/ ・ \FXカフェ®談話室/

◇ ◆ ◇ ◆ ◇
[01日未明のBlog] ―― 為替市場で「見せ玉」は無意味!? ――
この2日間、特に注目された “見せ玉” ・・・ 個人投資家(大学OB)グループが、株式相場をマネーゲームの場として、いとも簡単に株価操縦して数十億円もの利益を稼ぎ出していた(相場操縦の疑い)というニュースで、「FXでもあり得るのか?」 という質問をいただきました。
回答は、もちろんFXスポット・トレードでは 「無意味!」 ・・・ 2カ月前にも、類似した事象を題材にブログしましたが、あらためて 「なぜFXで “見せ玉” は無意味で、ありえないか」 Blogすると・・・
まず、きょうの東証第1部の売買代金は概算で「1兆1220億円」、個別銘柄でも売買代金トップの野村HDで「408億5900億円」だったのに対して、昨日29日の東京外為市場で、1通貨ペアであるドル円の出来高は 「12,323百万ドル」(日銀) ・・・ まず、この数字で比較しただけでも 「無意味!」 ってことが分かりますよネ)(´O`)(
むしろインターバンク市場では、”見せ玉” とは逆に、”玉を隠す” ことに細心の注意を払ってるんですよ! 理由はいうまでもなく、カバーが取れなければ大損するから(〇ο〇) ・・・ トヨタなどの輸出企業の玉や日本生命などの生保玉、外貨建て投信設定の玉などがいい例で、1回の取引が数百億円の為替取引で、相対取引した銀行がそのままマーケットに出せば(明らかにすれば)、カバー出来ずに “撃沈” 間違いなしですもの┐(´.`)┌
だから、マーケットにはアマウント(金額・玉数)を少なめに出して、ヒット(成り行き)されれば、「まだ買うよ・売るよ」 ってことに。 もちろん、マーケットにオーダー(注文)を出す前に、DD(ダイレクト・ディーリング・銀行間取引)でほとんどカバーはとっちゃいますがネ(^_^)v
ただ、政府・日銀の市場介入の際は、そんな姑息で悠長なことをやってる場合でなく、例えば「ドル買い/円売り」介入時、リアルタイム・プライスがUSDJPY=89.70円であっても、「90円ちょうどまで、オールマイン!(all mine/すべて買う)」 ・・・ だから市場介入では、一方的に一方向へ動いちゃって、介入先の銀行は “レートチェック” だけでビビっちゃう(+。+)
したがって、FXでたった50ロットや100ロット(10万ドル単位)を “見せ玉” にとオーダーを出したところで、真っ先マーケットメイカーに “ひとのみ” されて 「ごちそうさま」 となるだけ。 くれぐれもゲーム感覚で、へたなトライはしないことですよネ(^_-)!


バナーワイド

TOPへ