円高の理由 「需要から陰謀説まで」


師走相場を前に、14年4カ月ぶりの高値圏まで足を踏み入れたドル円 ・・・ このドラマにかこつけて、ビックリさせられたのは、年末にかけて80円割れに限りなく接近する(?) な~んていうコメントも出始めたこと。
決して日本買いによる円高ではないだけに、「まさか、そこまでは…?」 とは思いながらも検証すれば、それを裏付けするような「円買い」要因がいくつも・・・
(1)国内の失業率は3カ月連続で改善してるのに対し、米国では10%超で高止まり
(2)出遅れた輸出企業の円買い
(3)公募増資に絡んだ海外投資家からの円買い需要
(4)年末要因のリパトリエーションでドル買い・ユーロやポンド売りに、円はつれ買い
・・・ さらに、
(5)オバマ大統領の来日前に噂された「普天間基地の移設問題」で、日本にプレッシャーを掛けるための米国による “円高誘導・陰謀説” のブラックユーモア復活。
また、「ドバイ・ショック」 をきっかけに、リスク回避から対ドルで、ユーロやポンド、オージーなどの高金利通貨が売り戻しにさらされ、連れて更なる円高進行の終着点は、対ドルで “円の最高値更新” という予測も、あながち “夢物語でもないのかな”(?) とその気にさせられます。
そして来週には、師走相場のトップを飾る “RBA理事会”(12月1日開催)が、追加利上げを躊躇したりすれば、これまでの高金利通貨や新興国へ流入してたマネーの行き先もガラッと変化し、この先、「リーマン・ショック」に匹敵する第2波の津波が世界の金融システムに襲うことになるかも┌(。>_<)┘ ・・・ もう一つオマケに、急騰する金(GOLD)から、マネーが "ゴールド・ラッシュ" で逃げだせば(?)、その "引き波" による2次被害も心配になりますネ!
さて、きょうは藤井財務相の 「(ドル円の水準に)異常な状況 ―― (経済について)害の方が大きい ―― (為替介入について)ということもありうる」 という発言が効いて、なんとか円の続伸を1ドル=84.82円で食い止めましたが ・・・ 欧州株式市場でFTSE100とDAX30は、共に大幅続落スタート。 現在では、前日終値水準にまで急速に値を戻しつつあって、2周目の世界同時株安は何とか避けられるか!? と期待する一方で、休場明けのNY株式市場はどんな反応を見せるのか? 為替相場と共に油断できませんネ!
◇.。・+゜゜+・。 Tokyo Financial Market Summary 。・+゜゜+・。.◇
     (26日17:00)  ⇒  (07:00)  ⇒  (09:00)  ⇒  (20:00)
USDJPY = 86.78-79 ⇒  86.55-60 ⇒  85.15-18 ⇒  86.40-45
EURJPY = 130.95-99 ⇒ 130.00-05 ⇒ 127.47-51 ⇒ 128.85-90
GBPJPY = 143.95-00 ⇒ 143.05-10 ⇒ 139.80-85 ⇒ 141.75-80
EURUSD = 1.5089-90 ⇒ 1.5015-20 ⇒ 1.4968-70 ⇒ 1.4915-20
◇ 日経平均株価終値: 301.72円↓3.22%の9,081円52銭。 TOPIX: 18.55↓2.24%の811.01。

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