円は米金利と相関! を忘れたS&P?


円売りの材料となってしまったS&Pの判断 ・・・ 「日本の長期国債の格付け見通しを “安定的” から “ネガティブ” に変更 ―― 格付けはダブルAで据え置き」 ・・・ といっても、日本国債を保有してるのは、国内の機関投資家や邦銀、それに日銀などがほとんどで(*)、勢力図を見れば一目瞭然! 株式市場とは違って海外勢の占有率はほんのわずか。
もともと円相場は日本国債との相関より、米債(利回り)との関係の方が強いだけに、むしろ格付け低下による国債利回り上昇で、国内勢の買い需要が高まる! といった見方もあって、本質なところで円相場には影響なし(?)・・・ ただ、突然降って湧いたように、日本の財政規律にスポットが当てられ、当局は一瞬戸惑ったことでしょうネ。
流動性だけを見れば、1400兆円ともいわれる国民・個人金融資産が渇水しない限りは、国債の消化に不安はないでしょうし(?)、Moody’sやFitch Ratingsは変更の予定なしと伝わって、夕方には欧州経済指標の結果もあり、再び円買い急伸 ・・・ 期待に惑わされたり、突発的な格付け発表があったりと、今週のメインイベントFOMCの前日というのに、何ともせわしい(東京市場のドル円レンジ: 89.54~90.56) 一日でしたネ。
(*) 財務省ホームページ(平成20年9月末の資料): 銀行39%、生損保19%、公的年金11%、日銀8%、個人5% ・・・ 海外勢8%
◇.。・+゜゜+・。 Tokyo/London Forex Market 。・+゜゜+・。.◇
     (25日17:00) ⇒ (09:00) ⇒ (11:00) ⇒ (17:00) ⇒ (20:00)
USDJPY = 90.21-24 ⇒  90.41-42 ⇒  90.45-50 ⇒  90.12-14 ⇒  89.50-55
EURJPY = 127.66-70 ⇒ 127.91-95 ⇒ 128.20-25 ⇒ 126.99-03 ⇒ 126.20-25
GBPJPY = 145.55-60 ⇒ 146.85-90 ⇒ 147.15-20 ⇒ 146.20-25 ⇒ 144.25-30
EURUSD = 1.4149-52 ⇒ 1.4147-48 ⇒ 1.4170-75 ⇒ 1.4091-92 ⇒ 1.4100-05

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[26日午後のBlog] ―― 2つの波紋 … 何でこんなことに? ――
2つのショック ・・・ 中国の金融引き締め観測報道と、いやに盛り上がってた日銀による追加緩和の噂(期待)がもろくも崩れ、ドル円は一時89.53ワンタッチ。 ユーロ円も08年4月以来の126.20ワンタッチ┐(´.`)┌
中国の件はすでに分かってたことだし、日銀のことは単なる憶測先行のはずだったのに、何でこんなことに(+。+)~~ って思ってる方も多いのでは(*’-^) ・・・ この後、欧州勢の出方が気になりますネ!
アジア株も軒並み続落 ・・・ 「中国工商銀行が北京の支店に新規融資の停止を指示」(Dow Jones/NikkeiNet)と報じられ、市場流入してたマネーが細る(?) との見方に、何とかプラスで前場を終えてた日経平均株価も、昼休みに飛び出したネガティブな2つの材料と円高進行で撃沈┌(。>_<)┘
@追伸――「S&Pが日本長期国債の格付け見通しを "安定的" から "ネガティブ" に変更――格付けはダブルAで据え置き」(NikkeiNet)・・・円急落中!(15時50分過ぎ)
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[26日昼のBlog] ―― 思惑が剥げ、89円台へ急速に円買い戻し! ――
直近ドルが対円で売られ始めたきっかけは1月8日の米12月雇用統計。 ドルが対ユーロで買われ始めたのは中国の “預金準備率の引き上げ” 発表(12日)・・・ その中国で、「当局が一部銀行に預金準備率の引き上げ実施を指示」 と伝わり、上海総合指数がマイナス圏へとリスク回避の動きに、円は買い戻される展開へ反転中。 また、きょうの日銀金融政策決定会合で 「追加の金融緩和策に踏み切る」 という思惑が剥げ始め、先行してた円売りストップ!
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[26日午前のBlog] ―― 追加の金融緩和策? 円急落の裏側で… ――
「ギリシャのユーロ建て国債発行に、予定額上限(50億ユーロ)の5倍の需要を受け、80億ユーロに増額。 意外な人気に、ユーロは戻りを試す買いの展開に――」(NikkeiNet)・・・ また、暗雲が垂れ込めてた月末に任期切れするバーナンキFRB議長の再選不透明感もはれ、一転再任の見通しとなって、消去法的に買われてた円は売り戻し優勢(+。+)
今週の注目されるイベントに、菅財務相の “財政演説”(29日=金融政策の運営で経済の下支えを期待) が急浮上(?) ・・・ それがプレッシャーとなって、きょうの日銀金融政策決定会合で 「追加の金融緩和策に踏み切る」 っていう見方(期待)もあるようで、そうなったら “円急落” へと、なびいちゃうかも(>_<)? ただ、すでに円は "先行売り" してるだけに、"失望" というカードも手にしておいた方がいいかも…┐(´.`)┌?

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