円高に焦る首相官邸と経済産業省の仕掛け? ・・・ 昨日、朝日新聞の記事 「円高対応、首相と日銀総裁が会談へ」 で円売りに動いた外為市場。 その裏側で、思惑が絡み合って右往左往する当局の “水面下のドタバタ劇” を伝える日経の記事が面白かった!
……………………………………………………………………
最初に動いたのは経産省。 「日銀総裁をすぐ官邸に呼ぶべきだ」 ―― 12日、経産省の政務三役らは、菅首相と白川総裁の緊急会談をセットしようと根回しに動いた。 背景にあるのは産業界からの圧力。 自動車総連出身の経産相も「円高をめぐる発言のトーンが一気に厳しくなった」
「動かない官邸」 との批判を意識し、首相サイドも日銀総裁とのトップ会談には前向き ―― ドバイ・ショックによる円急騰では、鳩山（前）首相と白川総裁の会談がセットされ、その直前に日銀は電撃的ともいえる追加的な金融緩和に踏み切った。
再びトップ会談がセットされれば、市場の緩和期待が高まって後に引けなくなり、前回と似た展開に追い込まれないとも限らない。 日銀幹部の心中は穏やかでない。
「手ぶら」で臨みづらいのは、財務省も同じだ。 円安誘導の為替介入は、米国や欧州の了解を取り付けるのが困難。 現時点では口先介入が精いっぱいで、財政出動はハードルが高く、打つ手は限られる。
（日経朝刊/一部抜粋）
……………………………………………………………………
さすがに80円割れを目指す円高局面にならないと 「“伝家の宝刀（市場介入）” は抜けない」 と、この “政府－財務省－経産省－日銀” の微妙～な温度差を感じ取って、“円買いの仕掛け” が出てもおかしくない面白いシチュエーションなんだけどネ(^_-)☆