外為市場は足元見透かす?


「市場参加者があきれている」 ・・・ 何のことだろう!? と日経ヴェリタスの『政府・日銀、展望なき口先介入』を読むと、“やっぱりネ” ・・・ 先週末の通貨当局が繰り広げたドタバタ劇のこと。
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欧米が景気刺激に向けた事実上の通貨安競争を始めたなか、日本が打ち出すのは空虚な口先介入だけ。通貨当局による “邪魔” が入らないという安心感が、円を買いやすい雰囲気を作り出している。
市場では当局に対する冷ややかな空気が一気に広まった ―― 円が1ドル=84.72円と15年ぶりの高値を付けた翌日、財務官と日銀理事の会談に、「何かあるぞ」 とディーラーたちは身構えた。日銀によるレートチェックも入った。夕刻には白川総裁が談話を発表し、財務相も緊急の記者会見を開いた。 ところが、結局何の行動も伴わないまま。 ディーラーたちが拍子抜けしたのは言うまでもない。
一連の動きのきっかけは、午前中、休暇中の菅首相から官邸に 「(為替相場の動きが)ちょっと激しすぎる」 という電話が入ったこと。 財務省や日銀としても、一生懸命やっているというポーズを首相向けに示さざるを得なかったということのようだ。
日本とは対照的に、米国は10日、国債購入を増やす事実上の金融緩和を決めた。 長期金利引き下げを通じたドル安誘導が期待できる ―― 「通貨安競争の号砲が鳴った」
(日経ヴェリタス/一部抜粋)
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では、「株安・円高」にストップを掛けるために、日本の通貨当局は、いつ、どんな対応がとられるのか? ・・・ 「円が80円に接近し、日経平均が9000円台を大きく割り込む局面」 で、「“新型オペ” の拡充 ―― 供給総額を今の20兆円から30兆円に増やしたり、期間を3カ月から6カ月に延ばしたりする案」 
とはいえ、日本はすでに超~低金利で引き下げ余地は少なく、単独で市場介入しても一時的な効果で終わっちゃって「空砲」になりそう。 むしろ、その反動で大きく円高に振れちゃう可能性も ・・・ これからしばらくは、“政府-財務省-経産省-日銀” の連携が見ものだけど、微妙な思惑をそれぞれ抱えてるようだし、この記事では 「円高は簡単におさまりそうにない」 という〆でした。

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