「インターネットを通じた株取引で、ウソの買い注文を出す（成立直前に注文を取り消す「見せ玉」という方法）などして不正に株価を上げていた疑いが強まり、大分地検と証券取引等監視委員会は相場操縦などの疑いで、デイトレーダーの男性を近く立件する方針 ―― 04年以降、こうした株取引で5億円の利益を得ていたとみられる」・・・ こんな記事が昨日の日経朝刊に掲載されてましたよネ。 また、きょう昼のNHKニュースでも、「容疑が固まり次第逮捕へ」 って報じてました。
ちょうど1年前にも、「大学OBグループが、株式相場をマネーゲームの場として、数十億円もの利益を稼ぎ出していた」 っていうニュースがあり、そのときもブログに取り上げたけど、あらためて 『FXで “見せ玉” は無意味』 ってことをBlog!
まず、インターバンク市場の参加者は限られたメンバー（銀行等の金融機関）で構成される市場であること。 ルールに反する行為の “噂” になるだけでも致命傷となる狭い世界。 その一方で、市場規模は半端じゃないほど巨大! ・・・ たとえば、一昨日（6日）の東京市場だけのスポット取引出来高は、ドル円が7,046百万ドル、ユーロドルは6,395百万ドル。　ちなみに、同日の「東証1部」の売買代金は17444億円、個別銘柄ではNo1.の「みずほFG」で745億円。
1回の取引で、常に数百万ドル単位（百万ドル＝1本）で取引されるスポット取引に対し、個人がFXでいくら “見せ玉” のフリして指値注文を出したところで、インターバンク市場や他の取引会社では知る由もない “超～小玉” でしかないんですよね(*’-^)☆
むしろ、インターバンク市場では逆に、いかに “玉を隠す” かに細心の注意を払ってるんですよ(^_-)☆　理由はいうまでもなく、手の内を知られたらカバーが取れなくなるからネ(〇ο〇) ・・・ トヨタなどの輸出企業や第一生命などの機関投資家、外貨建て投信設定の玉なんかは、何百本単位で対銀行と相対取引してるんだから(*ﾟｰﾟ*)
だからインターバンク市場では、むしろ “見せ玉”ならぬ “隠し玉” はあり(>_<) ・・・ 超～極端な例は、日銀の指値注文かも┐(´.｀)┌　 BIDを数本ファームにしておいて、打たれても（約定しても）「まだ買うよ」 っていうドル買い／円売り介入の手法はあり。 もちろん、政府・日銀が買い上げるときには、注文数（金額＝amount）なんか関係なく、次々とOfferを飲みこんでくから、これまたタチ悪いけど ・・・ ってことで、くれぐれもゲーム感覚でもへたな “見せ玉” トライは、「やっちゃダメ|(￣3￣)|」 ですネ!
◇.。・+゜゜+・。 Tokyo Financial Market Summary 。・+゜゜+・。.◇
　　　　　(07日17:00)　⇒ (06:00)　⇒ (13:00)
USDJPY =　82.42-45 ⇒　82.35-40 ⇒　82.25-30
EURJPY = 115.27-31 ⇒ 114.70-75 ⇒ 114.80-85
GBPJPY = 130.95-00 ⇒ 130.75-80 ⇒ 130.75-80
EURUSD = 1.3983-86 ⇒ 1.3925-30 ⇒ 1.3950-55
◇ 日経平均株価(12:58): 43.29▼0.45％の9,641.52円。 TOPIX: 1.89▼0.22％の844.17。