「パニック売り」の背景が明らかに!



NYダウは一時998ドル急落し、10,000ドル割れ! ・・・(略)・・・ (株価急落に)アメリカのメディアは、特定の銘柄に誤って大量の売り注文が出されたのが原因ではないかと伝えた ・・・ 「ヨーロッパ中央銀行のトリシェ総裁が会見で金融面からの支援について、(ギリシャ国債購入など)さらに踏み込んだ発言をしなかったことに対する失望感も広がっている」(NHK)
◇.。・+゜゜+・。 NYK Financial Market Summary 。・+゜゜+・。.◇
     (06日17:00) ⇒ (06:00)
USDJPY = 93.59-60 ⇒ 90.60-65 (87.95~93.95)
EURJPY = 119.76-80 ⇒ 114.30-35、一時110.49と01年12月以来のユーロ安水準
GBPJPY = 140.80-85 ⇒ 134.35-40
EURUSD = 1.2796-97 ⇒ 1.2615-20、一時1.2510と09年3月以来のユーロ安水準
◇ ダウ工業株30種平均終値: 347.80↓3.20%(10,520.32)。 ナスダック: 82.65↓3.44%(2,319.64)。 S&P500: 37.72↓3.24%(1,128.15)。

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・・・ 雨も止み、都心の空は明るくなってきた! というのに、縁起でもない上文をお見せすることになって申し訳ありません。 これは、今年5月7日早朝のブログ 『強烈なパニック売り! 87円の異次元ステージ』 の一部です。
思い出したくもないでしょうけど、この日の未明@27:30過ぎ、P&Gと3Mの急落をきっかけに、NY株価急落でシステム的に円急騰というハプニングが起こった出来事。
「瞬時の急落(フラッシュ・クラッシュ)」 の背景は何だったのか? 気になってたけど、やっと最終的な報告書が、10月1日に米証券取引委員会(SEC)と米商品先物取引委員会(CFTC) が公表したという記事が、日経ヴェリタスに掲載されてました(^_-)☆
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明らかになったのは、米投資顧問会社によるアルゴリズム取引が急落の引き金になったという事実だった ―― (当日)ギリシャの財政問題で市場の不安心理が高まり、株価は安値圏で推移していた。NYSEでは下落幅の大きい個別株の取引を中断する措置が何度か発動された。
NY時間午後 2:30
ダウ平均の下落率が2.5%にまで拡大。 市場の不安心理は一段と高まりをみせる。
NY時間午後 2:32
先物市場で、ある投資顧問会社がアルゴリズム取引を通じ、「S&P500Eミニ先物」(*) に7万5000枚の売り注文を出した。
金額にして410億ドルに相当する大量の発注。 この注文は売買高全体の9%に相当する規模で売りを執行するプログラムだった。 売値や約定にかける時間を指定していなかったため、次々に売り注文が約定してしまう。
この売り注文に瞬時に買い向かったのが 「ハイ・フリクエンシー・トレーディング(HFT・高頻度取引)」(*) を手がける業者だった。 コンピューターの自動取引で次々に買い注文が約定し、瞬間的に極端な買い残高を抱えてしまった。
そしてHFTは、買いポジションを減らすために瞬時に売り手に転じる。 報告書はこの時の様子を 「ホット・ポテト効果」 と表現した。 あつあつのジャガイモが次から次に受け渡される連鎖が起きたということだ。
NY時間午後 2:45 13-27秒
わずか14秒の間にEミニ先物では2万7000枚の取引があった ―― 買い注文はほとんど消え、市場の流動性は著しく低下。
NY時間午後 2:45 48秒
CMEでは市場の異変を防ぐための自動プラグラムが作動。 Eミニ先物取引を5秒間、強制的に止め、負の連鎖がようやく止まる。
一方、現物市場では、割安になった先物を買い、割高な現物株を売るという裁定取引が活発になった。 (しかし)トレーダーらの疑心暗鬼は解消せず、現物株相場の下げは止まらない。 個別株市場では買い注文が消え、流動性が枯渇してしまった。 マーケットメーカーが異常な安値で入れている指し値で約定してしまうケースが続出。 NYSEに上場する複数の銘柄は一時、1セントの株価を付ける。
NY時間午後 2:47
ダウ平均が前週末比998ドル安と取引時間中で過去最大の下げを記録。
NY時間午後 3:00
前日比463ドル安まで下げ幅を縮小。
―― わずか30分の間で市場は混乱の極みに達した。 報告書は投資顧問会社の大量売りがきっかけとしたが、こうした取引は以前にもあったとされる。 なぜ5月6日だけ、歴史的な株安に見舞われたのか。 104ページの報告書を読んでも、明白な答えはない。
(日経ヴェリタス/一部抜粋)
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・・・ 結局は、この記事のタイトル “米株フラッシュ・クラッシュなお残る謎” が表わすように、「どうして大量の売り注文を出す必要があったのか?」 ・ 「同じ投資会社は以前にも同規模の売り注文を出したことがあったが、すべて約定するのに5時間かかった。 なぜこの日は、わずか20分の瞬く間に約定?」 など、報告書では分からない部分がまだまだあるけど、ある意味でコンピューターの自動売買取引の怖さをあらためて知った思いです\(+×+)/
ちなみに、FX取引でもコンピューターの自動売買取引が盛んに利用されてるようだけど、足元、これから予想される円の最高値更新や市場介入の局面で、どんな売買動向を示すんでしょうネ┐(´.`)┌

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(*) Eミニ先物はCMEに上場する先物指数で、主要株価指数「S&P500」に連動。
(*) 「アルゴリズム取引」 と 「HFT」 には明確な違いがある:
◇アルゴリズムを活用するのは機関投資家で、自らの取引で株価が変動しないように注文を極めて細かく分割する。
◇HFTは専門業者や一部のヘッジファンドが手掛ける自己勘定取引。 高頻度の自動売買を繰り返すことで、薄い利ざやを積み重ねる。相場は一方向に傾きやすい。
(日経ヴェリタス)


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