今夜注目の米4月雇用統計を控え、前日の反動と実需（国内輸入勢）のドル買い/円売りだけ（80.24~64）で推移した東京市場 ・・・ つられてクロス円もNY・CLOSEからは上昇も、欧州市場では再び「ドル買い・円買い」のフェイントを見せてますネ。
さて、その “雇用統計” ・・・ 焦点は悪化の度合い!　市場予想は 「非農業部門雇用者数＝前月比＋18.5万人。 失業率＝8.8％。 民間部門雇用者数変化＝20万人。 製造業雇用者数変化＝2万人」 だけど … わたし的見立て（フィクション）では：
雇用者数は伸び悩み、失業率からは改善は足踏み状態、政府部門雇用者数もリストラで6カ月連続の減少と、リセッション脱却にはほど遠いと、超低金利状態は長期化するとの連想に、ドル売り加速。 ユーロや資源国通貨は今日のアジア市場で買い戻された分、利益確定からクロス円は再び下落。
きのうの財務相発言で円売り介入への警戒感が後退してたところに、米景気・雇用の回復鈍化が意識され、ドル円は78円台をうかがう展開に! … っていうシナリオはいかが。
・・・ ただ、週末要因ってこともあり、今週になって急落した株式や商品相場にポジション調整の　“反転攻勢” が出て、“リスク回避緩和” がクローズアップされたら 「ドル売り・円売り」 … っていう裏バージョンも想定しておきます。
そこで気になってくるのがドル円の節目!
++—++ 対ドルでの円の節目 ++—++
・85.53　4月6日に付けた今年の安値
・84.20　大企業・製造業の2011年度の想定為替レート（3月の日銀短観）
・83.30　大震災直後に付けた安値（3月11日）
・83.00　200日移動平均線
・82.77　大震災前の円相場（3月10日）
・82.37　90日移動平均線
・82.00　前官房長官が言及した“防衛ライン”
・80.78　5日移動平均線
・79.75　95年4月19日に付けた高値
・79.57　昨日5日@LDN市場で付けた高値
・79.18　協調介入直前の水準（3月18日）
・77.15　3月17日の東京市場での高値
・76.25　3月17日早朝@オセアニア市場で付けた最高値
（5日時点/参考・日経QUICK）
“米雇用統計” をメインディッシュにした今夜のイベントメニューは・・・
19:00 3月鉱工業生産（市場予想10.3％）
20:00 4月失業率（同7.7％）
20:30 イエレンFRB副議長が講演
21:30 4月雇用統計
23:00 ダドリーNY連銀総裁が講演
24:45 セントルイス連銀総裁が講演
28:00 3月消費者信用残高（同50億ドル）
・・・ サイドメニューとして、Finlands Bank創立200周年記念会議で講演する要人発言もご堪能ください!?
╋╋　Tokyo Financial Market Summary　━━━━━━━━━ ╋╋
　　　　　(05日17:00)　⇒ (06:00)　⇒ (17:00)　⇒ (19:15)
USDJPY =　80.25-30 ⇒　80.05-10 ⇒　80.40-42 ⇒　80.30-35
EURJPY = 119.45-50 ⇒ 116.40-45 ⇒ 116.82-86 ⇒ 116.75-80
GBPJPY = 132.65-70 ⇒ 131.20-25 ⇒ 131.65-70 ⇒ 131.60-65
EURUSD = 1.4880-85 ⇒ 1.4535-40 ⇒ 1.4530-32 ⇒ 1.4535-40
（一部修正）
◇ 日経平均株価終値: 145.00▼1.45％の9,859.20円、再び1万円台から陥落。 TOPIX: 9.05▼1.05％の856.50。