今夜のビックイベント・米5月雇用統計は 「想定より悪化」 ・・・ そんな見方が前日の海外市場で広がり、東京市場ではポジション調整から、そして夕方には英国の弱かった経済指標の数字にも支援され、円は堅調に推移しましたネ（USDJPY=80.56~81.02）。
でもこの円買いも、マザーマーケットでのこと! ・・・ ギリシャが追加金融支援でIMFなどと大筋合意と、ギリシャ問題の解決に “覚悟” が見え始めたユーロに対し、日本では首相の “あいまいな覚悟” に、政治は再び抗争の迷路を逆走する始末で、今夜は海外市場に呆れられて（?） 円はカヤの外におかれそう。
さて、永田町のことはほっといて、肝心の“5月雇用統計”（労働省）に集中! ・・・ 市場予想と前回の数字は：
・非農業部門雇用者数　＝ 市場予想／＋16.5~18.5万人（4月雇用統計／＋24.4万人）
・失業率　　　　　　　＝ 8.9％（／9.0％）
・民間部門雇用者数変化＝ ＋17.3~21.0万人（／＋26.8万人）
・製造業雇用者数変化　＝ ＋1.0~1.3万人（／＋2.9万人）
・政府部門雇用者数　　＝ 7カ月連続で減少（／－2.4万人）
焦点は ・・・ 今週に入って、雇用情勢を示す先行指標で弱い数字が出てるだけに、雇用統計でも “鈍化” が確認され、さらに、前日に続いて欧州からユーロを支援するようなポジティブな材料が出るようだと、一気にドル急落! ・・・ そして「円」は、両通貨に挟まれて、金魚のフンのようにユーロドルの動向について行くだけ（?）
・・・ 噂される 「想定より悪化」 を織り込む「メド」がついてればいいんだけど、“赤信号” が点滅の交差点@21:30 では、左右をよく確認してから渡るようにしましょうネ!
╋╋　Tokyo Financial Market Summary　━━━━━ ╋╋
　　　　　(02日17:00)　⇒ (06:00)　⇒ (17:00)　⇒ (19:00)
USDJPY =　80.96-97 ⇒　80.85-90 ⇒　80.64-66 ⇒　80.60-65
EURJPY = 116.50-54 ⇒ 117.20-25 ⇒ 116.77-81 ⇒ 116.80-85
GBPJPY = 132.10-15 ⇒ 132.40-45 ⇒ 131.80-85 ⇒ 131.40-45
EURUSD = 1.4390-91 ⇒ 1.4490-95 ⇒ 1.4480-82 ⇒ 1.4490-95
（一部修正）
◇ 日経平均株価終値: 62.83▼0.66％の9,492.21円。 TOPIX: 9.19▼1.11％の816.57。