「円」の変調! 曖昧の「罪と罰」


注目された “内閣不信任決議案” は、直前になって菅首相が「退陣」の意向を表明し、先に “採決の結果” が見えたことで、結局、東京外為市場はこのイベントをスルーしちゃいましたネ! ・・・ そして、「またか!」 とコロコロ交代する日本の首相の座を巡っては、今夜もこの先も、海外マーケットでは日本の政局は材料にされないかも?!
わたし的には、接戦でドラスティックな結末を期待してたんだけど、“鳩菅” の奇策に肩透かしをくらっちゃった! ・・・ それにしても、「賛成/反対」 を明言しながら、土壇場で局面が変わった途端にさっさと決意を覆す政治家って、“柔軟性” だけには長けてるようですネ。 また、国会の場で “多数決” の結果が出たのに、「茶番だ」 と “結果” を尊重しようとしない 「与党 vs 野党」って、いつもながら大人げないと思うばかり。
さて、政治の混迷・空白は一時的に回避されたように見えるけど、しばらくすれば首相の後継争いと参院での法案審議で、また国会は揉め出すんでしょうネ!? ・・・ ただ、これで 「社会保障と税の一体改革」 は先送りされそうで、マーケット的には日本の 「格付けリスク」 は高まりそう!? そして「一定のメドで退陣」 が早まれば、円買いの材料になるかもネ!?
でも、「一定のメド」 が反故(ほご)にされるようだと、円は売られちゃうのかな? その予兆が早くも? ・・・ それが、きょう一番勉強になった鳩山前首相と岡田幹事長の “解釈の違い”
・・・ 「辞任の時期」 を巡って、鳩山氏は 「6月中」 を念頭にしてるのに対し、岡田氏は 「条件になってない」 と異を唱え、それを受けて鳩山氏は 「それはウソ。人間はウソをついてはいけない」 と笑える反論 ・・・ 退陣の約束・時期をハッキリ明言しなかった菅首相の “罪と罰” は、またも波紋を生んじゃってますネ。 “解釈” って難しい!
さて、気を取り直して、欧州市場では、スペインの国債入結果を好感、トリシェECB総裁「EU財務省の創設」発言や、ギリシャが新たに財政赤字削減策でEU+IMF+ECBと合意の見通し報道もあって、ユーロ堅調だけど、このあとの注目イベントは・・・
US 21:30 週間新規失業保険申請件数 / Q1非農業部門労働生産性
【追記】@21:30 週間新規失業保険申請件数は42.2万件(市場予想41.7万件) / Q1非農業部門労働生産性は前期比+1.8%(同+1.7%)
US 23:00 4月製造業受注指数
US 23:30 週間石油在庫統計
╋╋ Tokyo/London Financial Market Summary ━━━━━ ╋╋
     (01日17:00) ⇒ (06:00) ⇒ (17:00) ⇒ (20:20)
USDJPY = 81.38-40 ⇒ 81.90-95 ⇒ 80.96-97 ⇒ 80.80-85
EURJPY = 117.33-37 ⇒ 115.95-00 ⇒ 116.50-54 ⇒ 116.90-95
GBPJPY = 134.10-15 ⇒ 132.20-25 ⇒ 132.10-15 ⇒ 132.40-45
EURUSD = 1.4417-19 ⇒ 1.4325-30 ⇒ 1.4390-91 ⇒ 1.4460-65
(一部修正)
◇ 日経平均株価終値: 164.57▼1.69%の9,555.04円。 TOPIX: 13.65▼1.63%の825.76。

\FXCAFE®NET/ ・ \FXCAFE®JP/ ・ \FXSPOT®NET/ ・ \FXカフェ®談話室/

バナーワイド

TOPへ