売りを浴びる!今夜の脚本「確率5割」


さすがに、今朝の二番煎じ(Moody’sに追随)だった 「S&P(*1)の米国の格付けをクレジット・ウオッチ・ネガティブ(3カ月以内で格下げの確率5割)に指定」 では、マーケットの反応も限定的(USDJPY=78.89タッチ)でしたね。
(*1) “United States of America ‘AAA/A-1+’ Ratings Placed On CreditWatch Negative On Rising Risk Of Policy Stalemate”
・・・ これについて、「超党派でデフォルトの回避が必要」 と米財務省はコメントし、米政府や議会へのプレッシャーには十分だったレーティング・アクション! 一方、「民間格付け会社の格付けに逐一コメントすることは控える」 と野田財務相はつまらないマニュアル通りの回答。
さて、「現時点で追加金融緩和(QE3)は時期尚早」 ・・・ バーナンキFRB議長は上院証言で一転、一昨日の「デフレリスク次第で追加の金融緩和」(下院証言)から後退したような発言!  米国の債務問題では、「1.5兆ドルの赤字削減で合意できるかも」 って報じられ、「オバマ大統領 vs 議会」の “着地点” が見えてきた(?)ことで、ドルが買い戻された前日のNY市場。
でも、気を付けなくちゃいけないのが、「経済見通しは不透明 + 金融緩和政策も長引く = ドル先安観」 の方程式! ・・・ さらに、“8月2日” をタイムリミットにした債務上限引き上げ問題のカウントダウンも始まり、万が一、デフォルトな~んてことにもなれば、「格下げ」 とともに米国債 “暴落” っていうシナリオ!
まあ、そんなネガティブな妄想(?)はちょっと横に置いといて ・・・ 今夜@25:00の欧州主要銀行(*2)のストレステストの結果は、「それほど悪くならない(不合格は10行ほど)」 っていう見方があるとはいえ、一歩進んで二歩下がっちゃう欧州の債務不安は、とりあえず悪材料出尽くしで、ユーロは買い戻されるか? それとも、マーケットに査定の甘さが指摘されちゃって、売りが浴びせられるか? こちらも確率5割ってとこでしょうけど、肩透かしはなし! もちろん、わたしの脚本では “yours”(^o^)/
++—–++ 欧米での注目イベント ++—–++
EU ギリシャ国債の償還
EU 18:00 5月貿易収支
US 21:00 4-6月期決算: Citigroup
US 21:30 6月消費者物価指数 / 7月NY連銀製造業景気指数
US 22:15 6月鉱工業生産 / 6月設備稼働率
US 22:55 7月ミシガン大学消費者信頼感指数
EU 25:00 欧州主要91行のストレステスト結果公表
(*2) EBA(European Banking Authority=欧州銀行監督機構)が公表。 対象の銀行は:
欧州21カ国91行(域内の銀行資産の65%超をカバー) ・・・ 「スペイン(25), ドイツ(13), ギリシャ(6), イタリア(5), デンマーク, フランス, オランダ, ポルトガル, スウェーデン, 英国(各4), オーストリア, アイルランド(各3), ベルギー, キプロス, スロベニア(各2), フィンランド, ハンガリー, ルクセンブルク, マルタ, ノルウェー, ポーランド(各1)」(出所/日経)
╋╋ Tokyo Financial Market Summary ━━━━━ ╋╋
     (14日17:00) ⇒ (06:00) ⇒ (16:00)
USDJPY = 79.05-06 ⇒ 79.10-15 ⇒ 79.20-25
EURJPY = 112.27-31 ⇒ 111.90-95 ⇒ 112.00-05
GBPJPY = 127.40-45 ⇒ 127.70-75 ⇒ 127.85-90
EURUSD = 1.4202-03 ⇒ 1.4140-45 ⇒ 1.4140-45
◇ 日経平均株価終値: 38.35△0.39%の9,974.47円。 TOPIX: 2.48△0.29%の859.36。

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