「米政府 vs S&P」日本はマイナス評価


いつもながら 「上手いな!」(*) って思うのが、中国通貨当局の対応 ・・・ G7財務相・中央銀行総裁による具体策に欠けた共同声明(?)に合わせたかのように、人民元を対ドルで基準値を最高値に設定、目立つところで中国は人民元問題に努力してるってアピール!?
・・・ こうなってくると、本邦通貨当局に円売り介入をしづらくなっただろうし、あすのFOMCを控えて、FRBに敬意を示すために野田財務相は、2-3日は 「介入を封印」 ってことになるのかな?! もちろん、G7の先制に対する欧米勢の出方は、楽しみ!
それにしても、オバマさんと議会がバタバタしたことで、一躍ビックな市場テーマに浮上しちゃった米国の赤字削減問題! ・・・ おかげでこれまで最も安全な資産(*)、すなわち担保価値が最も高かった米国債も70年の時を経て、初めてトリプルAから滑り落ちたちゃって、これで追加の担保が必要になる金融機関も出てくるでしょうし、金融システムにもひずみが出ちゃいそう?!
ところで、S&Pの米格下げ判断が “おかしなことに” なってきましたよ! ・・・ 「政府債務の推計で2兆ドルもの重大な過ちがあったにもかかわらず、格下げに踏み切ったことに、『同社の格付けの信頼性、整合性に根本的な疑問がある』 との米財務省の指摘に、S&P側はミスを認め、今度は政治の機能不全を格下げの主な理由に変更した」(YomiuriOnline) っていうもの。 何か 「米政府 vs S&P」 はあと引きそうな雰囲気!?
ちなみに、Moody’sは 「(先の日本の)為替介入の効果について、『脆弱な日本の経済回復にとって信用格付け上はマイナス。 どれほどの資金を日本政府が有するにせよ、グローバルな為替市場で円安にもっていくには不十分』 と指摘」(日経) したそうです。 こちらは、何とも皮肉っぽいけど、ごもっとも!
(*) 3.2兆ドルの外貨準備を抱え、1.1兆ドルの米国債を保有する中国の中央銀行総裁は先週、米国にプレッシャーをかけるかのように米国債依存を見直す方針を示唆。
(*) 米国債の発行残高は9兆6千億ドル、ドイツ国債の4倍!(MSNニュース)
╋╋ Tokyo Financial Market Summary ━━━━━━━━ ╋╋
     (05日17:00) ⇒ (06日06:00) ⇒ (16:20)
USDJPY = 78.53-55 ⇒ 78.40-45 ⇒ 77.80-85
EURJPY = 111.18-22 ⇒ 111.95-00 ⇒ 111.90-95
GBPJPY = 127.90-95 ⇒ 128.60-65 ⇒ 128.00-05
EURUSD = 1.4158-60 ⇒ 1.4280-85 ⇒ 1.4380-85
(一部修正)
◇ 人民元は中間値(基準値)1ドル=6.4305元と最高値更新。
◇ 上海総合指数終値: 2526.816と年初来安値更新、▼3.79%と下落率は今年最大。
◇ NY金先物は1700ドルを突破し最高値を更新。
◇ 日経平均株価終値: 202.32▼2.18%の9,097.56円。 TOPIX: 18.10▼2.26%の782.86。

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