マネーの逃避先であった中立国・スイスが 「自国通貨を買ってくれるな」 と、鎖国する奇策に出たことで大荒れだった昨日の外為市場。
「対ユーロでスイスフランの上限を1.20に設定」 発表から一夜明け、東京市場では、日銀がきょうの金融政策決定会合で金融政策の据え置き!　そして、スイスの反動もあって円が買い戻されてますネ! ・・・ ギリシャなどへの支援に暗雲が立ち込め(*)、これまでも度々ウワサされてきた「ギリシャのユーロ離脱説」や「ユーロの1軍＋2軍のグループ分け」が、もしかしたら現実に?! って、たわごとじゃなくなってきた雰囲気も（?）　これから参入の欧州勢の出方が楽しみ!
そして、欧州の銀行に資金調達難の観測が浮上し、英国の経済指標も弱くポンドが軟調だし、いいとこなしの欧州にマーケットの目は移り、「ユーロ売り・ドル買い」 の波を受け、円も対ドルで売られちゃって、おかげで1カ月ぶりの円安水準。
・・・ これにはさすがに、政府・日銀も週末のG7を前にして 「してやられた」 と感じてるのでは?! ・・・ 「円高阻止」をアピールしたい安住財務相にとって、少なからず思惑ハズレて劣勢に立たされたかな?
さて、果たして円もスイスもいつまで当局とのにらみ合いをキープするか?　そのうち勃発しそうな投機筋との攻防戦が楽しみ!
(*)先週末、ドイツ首相の地元州議会選挙で与党敗北。 ギリシャなどへの支援に暗雲
(*)「欧州委員会などがギリシャの財政状況を点検する協議を9月中旬まで中止」の発表（2日）に、ギリシャが支援を受けられなくなるとの懸念が広がり、CDS市場(*)では、債務不履行への警戒感からギリシャ国債の保証料率が急上昇。5年物のギリシャ国債の保証料率は3309と過去最高を更新。財政健全化に消極的なイタリアのCDSも451と過去最大を更新。（日経）
(*) 国債のデフォルトリスクを取引するCredit Default Swap.
╋╋　Tokyo Financial Market Summary　━━━━━━━━ ╋╋
　　　　　(06日17:00)　⇒ (06:00)　⇒ (13:40)
USDJPY =　76.74-75 ⇒　77.65-70 ⇒　77.20-25
EURJPY = 108.29-33 ⇒ 108.70-75 ⇒ 108.45-50
GBPJPY = 123.70-75 ⇒ 123.75-80 ⇒ 123.45-50
EURUSD = 1.4111-12 ⇒ 1.3995-00 ⇒ 1.4045-50
（一部修正）
◇ 日経平均株価(13:36): 152.21△1.77％の8,742.78円。 TOPIX: 11.47△1.55％の752.67。