売るほど損する?vs投機筋の買い!


きょうの日経ヴェリタスには、いくつか面白い解説や数字がありました! ・・・ まず、先週6日にスイス中銀が打ち出した 『“1ユーロ=1.20スイスフラン” とスイスの上限設定』 について、「今のとこまだ、スイス売り介入に動いてないようで、“口先介入” だけで大きな効果を上げた」(日経ヴェリタス/一部抜粋)
そんな現状だけど、“この手口” って過去にもあったとか! ・・・ 「第2次世界大戦前や、1978年には1マルク=0.8スイスに上限設定 ―― 78年から介入を通じて潤沢に資金を供給。その結果、80年代初めにはインフレが発生、国内経済が混乱した」
日本についてどうかといえば、「ドル円の取引量は1日平均40兆円(国際決済銀行・BIS) ―― 円売り介入の原資となる外国為替資金証券の発行限度額150兆円のうち、介入余地は40兆円程度と1日の取引量並み。 しかも、これまでの円売り介入でたまった外貨資産の含み損は40兆円に膨らんでる」 んですって!
・・・ 日本もスイス通貨当局も「副作用」に懲りず、売れば売るほど損する自国通貨売り介入で、今回もこの先も、対峙する “投機筋の買い” に対抗するのかな?!
もうひとつ! ・・・ ECBは、来年末のユーロドルの水準を今よりもユーロ高に想定してるけど、逆に 「1.32へ」 とユーロ安を予想する市場関係者のコメントも紹介されてました。この相反するギャップこそが、きっと為替相場を動かす原動力なんでしょうネ(^_-)☆

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[11日あさのBlog] ―― 「3・11」「9・11」協調介入 ――
きょうは「東日本大震災」から半年、「米同時テロ」から10年 ・・・ ドル円と株価で2つの大惨事を振り返ってみると・・・
その日の前後の 「ドル円」レート@17:00 の推移は:
◆01年9月10日  11日  12日  13日  21日  28日
    120.08 121.72 119.38 119.13 116.78 119.29
◆11年3月10日  11日  14日  17日  18日  31日
     82.77  82.80  82.10  79.22  81.70  82.84
そして株価は、数日後に大幅下落(終値+前日比):
◇01年9月17日  NYダウ   684.81▼7.13% (8920.70)… 下落幅過去3番目
◇11年3月15日  日経平均  1,015.34▼10.55%(8,605.15)… 下落率過去3番目
・・・ そしていずれの局面でも、マーケットは翌日以降に大きく反応し、各国中央銀行は外為市場で 「協調介入」 を実施!
◆01年9月17日~28日で、断続的にドルを買い支える「ドルとユーロ買い/円売り」し、政府・日銀の介入額は「32,107億円」
◆11年3月18日には、17日のオセアニア市場でドル円は「76円25銭」タッチと、これまでの円の最高値(95年4月19日の「79円75銭」)突破に、「ドル買い/円売り」し、介入額は「6,925億円」
(出所・財務省ホームページ「過去の介入実績全データ」)

http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/feio/data.htm

・・・ 相場の連続性をも歪めた 「3・11」と「9・11」。 こういった惨事は、「過度の変動や無秩序な動き」 を誘発させないためにも、2度と起こってほしくないですね。

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