ユーロも株価も背面飛行気味のNY市場…


きのうのスロベニアに続いて、きょうはフィンランド議会がEFSF(*1)の機能拡充法案(*2)を可決しましたネ。 あすはドイツでも同法案を可決見込みで、ギリシャ支援は一歩前進するかのようにも見えるけど ・・・ 欧州株は反落、米株とユーロは上昇・下落、ときに背面飛行気味の動きに(?)
(*1) ユーロ圏の債務危機国を支援する欧州金融安定基金.
(*2) EFSFが金融市場で国債を購入、域内銀行に資本注入できるようにする.

また、欧州議会で 「安定・成長協定(*財政協定)の改定案を賛成多数で可決」。 さらに、「財源確保や投機的な金融取引の抑制を狙った “金融取引課税(トービン税)・ユーロ共同債” について、EUの欧州委員長が提案の方針を表明 ――(でも)英国やECBは『金融取引が米国やアジアにシフトする』と難色」(日経) を示してるようだけど、外国為替取引は対象外になりそうだそうですネ。
(*) EU加盟国の財政ルール.

ところで、ドイツのなぜ? “Q&A” という日経朝刊の記事で、ドイツ国民の “理想と現実” のジレンマがよく分かりました。 一読お勧め記事を一部抜粋すると・・・

◇「ユーロの創設は隣国フランスと二度と戦争を起こさない欧州の共同体づくりを端に発してる」
◇「第1次世界大戦の天文学的なインフレの反省から、政府の債務拡大への抵抗もひときわ強い」
◇「脱税や公務員の厚遇が伝えられるギリシャへの感情は悪化してる」
◇「(でも)ドイツはユーロ(安)で多くの利益を得ている」

一方で、『まるで』 そして 『イマイチ』 分かりづらかったのが、政府・民主党の復興増税の規模圧縮で、「政府保有株売却」っていう方針が出た翌日のきょう、対象となりそうな「国際石開帝石(479,500 前日比2,000△0.42%)と石油資源(2,860 前日比37△1.31%)」の株価が上昇したこと!

・・・ JTもオープン直後は大幅高(終値は反落)。 政府の手を離れて 「経営の自由度が増す」 っていう考え方もあるようだけど、国のバックグラウンドがなくなるデメリットは、いまの世の中関係ないってことですかネ!?

それにしても増税の内訳に、相変わらず「タバコ税」がはいってる点は、『まるで』理解不能! 愛煙家という特定のグループを狙い撃ちした増税に “大反対!”

╋╋ Tokyo/NYK Financial Market Summary ━━━━━━━━ ╋╋
     (27日17:00) ⇒ (06:00) ⇒ (17:00) ⇒ (25:02)
・USDJPY = 76.39-40 ⇒ 76.80-85 ⇒ 76.42-43 ⇒ 76.50-55
・EURJPY = 103.20-24 ⇒ 104.30-35 ⇒ 104.22-26 ⇒ 104.25-30
・GBPJPY = 118.80-85 ⇒ 120.05-10 ⇒ 119.55-60 ⇒ 119.70-75
・EURUSD = 1.3510-11 ⇒ 1.3580-85 ⇒ 1.3637-38 ⇒ 1.3625-30

◇ 日経平均株価終値: 5.70△0.07%の8,615.65円。 TOPIX: 5.52△0.74%の754.07。


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