プレイバック! 払拭できない欧州危機


eurjpy-usdjpy2011【EURJPYとUSDJPYの2011年チャート】
(出所・日経新聞12/31付)

不安払拭できない欧州債務問題!
     ・・・ プレイバック2011

ギリシャの財政粉飾発覚で幕を開けた欧州危機も、もう2年2カ月。 その軌跡を振り返ると…

2011年
◇12月・EU首脳会議「英国除く財政協定で26カ国が合意」・「ESM前倒し」
・ユーロ共同債やESM(欧州安定メカニズム)拡大は検討課題―ドイツ首相は否定的
・S&Pがドイツ・フランスのなどの最上級の格付け見直し表明
・ECBが期間3年物の資金供給を実施
◇11月・ECBが政策金利▼0.25%引き下げ(1.25%)
・G20首脳会合、通貨安競争の回避を確認
・ドイツ10年物国債入札が不調
・日米欧の中銀がドル資金供給拡充で合意
◇10月・日米欧の中央銀行が年末越えドル資金を無制限供給を開始
・デクシアが経営破綻
・EU首脳が包括戦略で合意(ギリシャ支援に民間負担5割に引き上げ)
・4400億ユーロのEFSFの融資可能額を1兆ユーロ規模に拡充で合意も具体化せず
◇09月・ギリシャが経済成長率を下方修正「財政赤字の削減目標の達成が不可能と宣言」
◇08月・ECBが南欧諸国の国債買い入れ開始
◇07月・ギリシャへ第2次支援決定(総額1100億ユーロ)民間にも21%の債務削減要請
・第2回ストレステスト(8行が不合格)
◇06月・ギリシャがEU+IMFに支援要請
◇04月・ポルトガルがEU+IMFに支援要請

2010年
◇11月・アイルランドがEU+IMFに支援要請
◇07月・欧州域内の銀行への第1回ストレステスト(資産査定)
◇06月・EFSF(欧州金融安定基金)を創設
◇05月・EU+IMFが3年間で1100億ユーロのギリシャ支援で合意
◇04月・ギリシャがEU+IMFに支援要請(国債利回り急上昇)

2009年
◇10月・ギリシャ財政の粉飾が発覚
(出所・参考/日経)


さて、「東日本大震災、アラブの春、欧州債務危機など『ショックの年』だった2011年」(日経)・・・2012年を占ううえで、日経は5つの「数字」を注目してました!

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7%」―― 各国の国債利回りが7%を超えてくると「危険水域」と見なされる。 イタリアはギリシャとは異なり、基礎的財政収支(プライマリーバランス)が黒字を維持するなどデフォルトを意識するような水準では本来ない。でも、債務残高そのものが1.8兆ユーロと巨額で、いざとなった時の救済は困難というリスクが意識されている。

5%」―― 金融機関の信用度合いをみるうえで指標となるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)。 数値が上がれば上がるほどデフォルトの恐れが高いと見なされ、このCDSの保証料率が5%を超えると、市場の警戒サインが一段高まったと見なされる。 欧州の金融機関はもちろんだが、問題は米国の大手金融機関へどこまで影響が及ぶか。

7%」―― 今年11月に米大統領選を控え、失業率が7%を超えた状況下で、再選を果たせたのはレーガン大統領の7.2%だけ。 あとはみな落選した。 8%を超えて選挙戦に挑んだ現役大統領は戦後1人もいない。 昨年11月の失業率は8.6%。 だからこそ、オバマ大統領が失業対策の切り札として4470億ドル規模の雇用法案を提出したが、(ねじれが深刻で)成立のメドは全く立っていない。

7倍」―― 『ダウ・金倍率』というダウ工業株30種平均をニューヨーク金相場で割った倍率。 現状ではダウ・金倍率で7倍を下回ってくるあたりで、金融市場の不安定さや紙幣への信認低下に警戒が高まる。 昨年末で8倍を切る水準だが、FRBやECBがさらなる量的緩和に踏み出せば、紙幣への信認問題に再び火をつけるかもしれない。

1937年」―― 米国は1937年に財政健全化と金融引き締めを急いだ結果、さらなる景気悪化を招き、より厳しい状況に陥った。「緊縮か成長か」の問いかけが今の欧州に向かう。

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「円」は堅調に推移して、今年もなんか再・最高値更新しそうな気になってきた~あ♪ ちなみに、まったく逆で、円高論者には悲しい “円高終焉説” も\(+×+)/ ・・・ 「16年6カ月周期」で円高のピークが来てるっていうもの(>_<) それが「75.32」だったの? でも、2月からは…o(^-^)o 詳細は、日経電子版(*)を!
(*) http://www.nikkei.com/money/column/teiryu.aspx?g=DGXNMSFK2802V_28122011000000

USDJPY1971-2011

【USDJPY1971-2011チャート】(出所・日経電子版1/1付)


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