『バラ色のドル』


「G8に失望で「やっぱ買い得」は円でしょ!」 ・・・ どこかの記事に、「強いドルの要因に、米国はシェールガス(*)の開発・生産により、中東からの原油依存が低下して、この先貿易赤字が減少。 財政再建に不透明感が蔓延する欧州を横目に、強い基軸通貨・ドルが復活!」・・・ って 『バラ色のドル』 が描かれてました。

為替取引自体、商品である 「通貨・AとB」 を比較したうえで、「どっちがお買い得?!」 ってものだから、現状、ギリシャのユーロ離脱+デフォルトやスペインの信用不安を抱えては、「ユーロ vs ドル」では断然ドルがお買い得(^_-)☆

じゃあ、「ドル vs 円」 では? ・・・ ときには「強いドル」、ときには「弱いドル」を使い分けながら外交を進める米国の通貨戦略に対し、日本の政府・当局は四六時中 「円高懸念」 を口にするばかり┐(-_- )┌

そんなんだから、経済指標にしても、要人・当局者発言にしても、「米国発 vs 日本発」 でマーケットの受け止め方・反応度は雲泥の差となって、日本発は良くても悪くても、マザーマーケットであっても円相場自体が動意を示すのは稀(>_<)

・・・ ってことで、国際会議・G8首脳宣言(あす朝)では、「欧州債務危機対応に失望」 っていう演出と、世界経済の減速リスクを材料に、来週も対主要通貨でドル買い継続、でもドル円は米景気回復鈍化にリードされ、"78円台へ突入" っていうシナリオしかなさそう!?
(*) =shale gasは頁岩(シェール)層から採取される天然ガス


【ドル円の節目】
・84.18  今年の高値(3月15日)
・79.01  5月18日
・78.76  2月16日
・78.18  2月15日
・78.14  大企業・製造業の2012年度の想定レート(3月の日銀短観)
・78.04  大企業・製造業の2012年度上期の想定レート(3月の日銀短観)
・77.02  2月14日
・76.03  今年の安値(2月1日)
・75.52  東京市場での安値(11年10月31日)
・75.32  最安値(11年10月31日)

【ユーロ円の節目】
・111.43 今年の高値(3月21日)
・100.38 2月7日
・100.22 5月18日
・ 99.86 2月6日
・ 98.90 1月23日
・ 97.04 1月16日(11年ぶりの安値)
・ 96.28 00年12月の安値
・ 91.40 00年11月の安値
・ 88.93 00年10月に付けた最安値


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