外債購入が消えた「噂」の舞台裏!


“人事” って、本当に面白い! ・・・ 日経ヴェリタスの金融記者座談会・“放電塔” のサブタイトルは、『白川体制に近く幕、武藤氏は 「角福」 の因縁響く?』

興味をそそる日銀総裁人事にまつわる裏で交わされてた “噂” とは・・・

◆安倍首相は日銀不信 ―― 00年8月のゼロ金利解除の時は官房副長官、06年3月の量的緩和解除の際は官房長官、そして07年の利上げのときは首相。 (前回の退陣後)記憶を整理していくなかで、「日銀に足を引っ張られた」 という思いが強くなったと解説する人は多いよ。

◆安倍首相には、黒田氏は 「反日銀」 と映ったみたい ―― 00年8月のゼロ金利解除の際には、財務官として当時の速水総裁を激しく批判してた。

◆財務省も 「武藤総裁」 で強行突破するほど思い入れはなかったよう ―― 5年前の 「リベンジ」 を狙うには、参院が野党多数なままではリスクが大きすぎるからね。

◆安倍首相の祖父・岸元首相は商工相を経験、父晋太郎氏も通産相と、安倍家は旧通産省とのつながりが強いともいわれてる。 一方、旧大蔵省は田中角栄氏の流れを組む旧経世会に近い。岸氏と福田赳夫氏を源流とする清和会には財務省への警戒感もあるらしい。

◆岩田(規)副総裁候補には驚きも ―― 本人もよほどうれしかったのだろう。(国会提示前に)「安倍首相から訪米前の21日に打診があり、謹んでお受けすると申し上げた」 とバラしてしまい、これには首相周辺は頭を抱えたらしい。

◆リフレ派と反リフレ派の終わらぬ戦いは、「東大経済学部の小宮ゼミOBの内部抗争」 という説も。 小宮ゼミ出身の白川総裁・中曽日銀理事・岩田氏らリフレ派が、「日銀に同情的な小宮先生は宗旨を変えて堕落した」 などと糾弾し、反リフレ派がそれを逆に批判するといった様相らしいよ。

◆(日銀内部では)黒田氏は外野にいるときは舌鋒鋭く日銀を批判してたけど、「あの人も最後は役人だから」 ―― その証拠に、外債購入には 「為替は財務省の管轄」 と一貫して否定的。
(日経ヴェリタス/一部抜粋)

・・・ そして〆として、「中央銀行の首脳人事が 『インフレを志向している』 ということを条件に決まるのは、世界の金融史で始めてかも。 壮大な社会実験で何が起こるかウオッチしなければ」!
ちなみに、メインタイトルは、『日銀、人事も政策も「白から黒へ」』 ・・・ これには “座布団2枚”♪  そしていよいよ、最終ラウンドに入る次期日銀正副総裁決定戦! 明日あさっての衆院議院運営委員会での所信聴取は、マーケットも釘付け!? オマケも付いて、あすは岩田(規)氏が講演を予定!

4日 @09:30 黒田・日銀総裁候補の所信聴取
  @15:30 岩田(規)学習院大学教授(日銀副総裁候補)が講演
5日 @10:30 日銀副総裁候補・岩田氏と中曽氏の所信聴取


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