対極「ドル×ユーロ」そして円!


「利上げに向かうFRB、量的緩和を本格化させるECB」・・・ そんな対極にある通貨「ドルとユーロ」について、きょうの日経ヴェリタスが面白い解説をしてましたネ(^o^)/

あすからECBが買い入れる域内国債には 「マイナス0.2%までの国債対象、平均年限に目標を定めない」と、なりふり構わず量的緩和(16年9月まで毎月€600億の債券買い入れ)を実施する一方で、「17年には、インフレ率1.8%と政策目標の2%をほぼ達成、経済成長率は△2.1%と見込む楽観的なECBに、マーケットは半信半疑」

そしてちょっと笑えるのが、ドラギ総裁の 「ユーロ圏にはECBが購入する十分な国債がないことを心配する人がいる」・・・ 6月にはトルコで総選挙があるし、ユーロの混乱は続いて、”信認” はまだまだ先のこと(+。+)~~

それに対して、米利上げにも不確定要因が! ・・・「『FRBが恐れる金利・ドル高連鎖』―― 米雇用改善でFOMC声明(17-18日)から “be patient”(忍耐強く)が削除され、事実上のゼロ金利政策の方向性を示すフォワード・ガイダンス(時間軸)が手直しされる。

それでも利上げが6月か、それとも9月にずれ込むか、懸念材料は物価 ―― FRBの金融引き締めで、金利が押し上げられ、ドル一段高を引き起こせば輸入物価を押し下げ、住宅市況には逆風。

FRBの意図に反し金利予測が急上昇して株式市場や実体経済に影響する恐れも ―― 賃金もこの5年間、低空飛行が続き、堅調な雇用だけ見て判断しても利上げの時期を誤る恐れがあり、この居心地の悪さがFRBの采配にも色濃く影を落としてる」

「FRB慎重 × ECB楽観」・・・ 利上げのタイミングを模索する方が、金融緩和を導入する方よりも難しいってことですかね?  将来、日銀が異次元の量的緩和から正常化に向かう間際になれば、債券・株式、そして円相場の混乱ぶりを想像しちゃいました(б。б)

ともあれ、先週末に「EURUSD=1.0839」と11年半ぶり、03年9月2日以来の安値タッチ! ・・・ ところで、意味不明だったサプライズ的に売り込まれたポンドについて、「『2つの離脱 英ポンドの重荷』―― 5月の総選挙とEUからの離脱」 が意識されてのことのよう!?

・・・ 「2大政党(労働党と保守党)への支持が薄れ、17年末までに予定されるEU残留を問う国民投票を控え、総選挙で第3党が躍進すれば離脱に現実味。 5月を無風通過できれば、利上げ期待からポンド買い再開も――」(日経ヴェリタス/一部抜粋)

円絡みでは、3月期末に向けた本邦機関投資家のリパトリ(repatriation)や4月の統一地方選挙(円安抑制)を間近に控え、春の訪れと共にやってきたドル高進行の隙間で “思惑や仕掛け” の入り込む余地が、なんか微妙な感じで外為市場に残されてますネ┐(-_- )┌


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