日本と中国、国債購入で試みるテスト・ケース┐(-_- )┌ ・・・ 9日に日銀は出口戦略への地ならしを連想させる “国債買い入れオペ減額”、きのう10日には中国が米国債購入の減額や停止を検討っていう “報道” が「ドル売り／円買い」を誘ったけど・・・

きょう、日銀はオペ据え置き・前回と同額の国債を購入、中国当局は “報道” を否定 ・・・ この2つの出来事には、ちょっとした裏事情がある感じ（;￣O￣）

まず、この春に任期満了の黒田日銀総裁だけど、退くにしても・続行するにしても、異次元の量的・質的緩和からの転換の道筋は自らつけておきたいとこ ・・・ そこで、オペを材料にマーケット反応をうかがい、それに相対して、材料が乏しいなかでこのオペを材料に短期筋が乗った!

一方、中国当局としては一種の外交手段として、「アント・フィナンシャル（アリババ・グループ）による米国際送金大手・MoneyGramの買収が米国当局により阻止」されたことに反抗、米国債にちょっかい出すぞ! と自国の存在感をトランプ大統領にアピール ・・・ でも、米国債購入の縮小はあっても、中国の金利上昇を招く米国債の売りは早々にはできないっていう見方。

・・・ ってことで、きょうの東京市場はちょっと落ち着いた雰囲気で、反動ともとれるドル買い／円売り（Central rate＝111.75）優勢、クロス円もつられて反発と、巻き戻し! ・・・ ただ、日本株はあすの “SQ算出” 絡みもあって続落(>_<)

さて、欧州勢参入あとは欧州通貨が売られる展開になって、クロス円もユーロドルやポンドドルも売り先行! ・・・ このあとのECB理事会議事要旨や "数字"、ダドリー発言、そしてあすの中国12月貿易収支で、また東京市場の景色はきょうとは変わるかも?

21:30　ECB理事会議事要旨（12/14）
22:30　12月卸売物価指数（市場予想・前月比△0.2％）／新規失業保険申請件数（同24.5万件）
22:30　11月新築住宅価格指数（同・前月比△0.2％）
27:00　30年物国債入札
28:00　12月財政収支（同▼＄260億）
29:30　ダドリーNY連銀総裁が講演

◇ 日経平均株価終値: 77.77▼0.33％（23,710.43）. TOPIX: 4.02▼0.21％（1,888.09）、今年初の下落. JPX400: 44.52▼0.27％（16,714.83）、今年初の下落.
◇ ハンセン指数: 46.67△0.15％（31,120.39）、13日続伸と連日で過去最長の連騰記録更新、07年11月1日（31,492.88）以来の高値. 上海総合指数: 3.51△0.10％（3,425.34）、17年11月22日（3,430.46）の高値、10日続伸と15年3月11-24日（10日続伸）と並ぶ.
＠19:00　11月鉱工業生産＝前月比△1.0％（市場予想△0.8％）