リスクと警鐘


東京株式市場は、ライブドア・ショックで、投資家のパニック的な売り注文を大量に呼び込み、さらに東証の全銘柄取引停止措置で、あらためて「マーケット・リスク」と「システム・リスク」を認識させられることになりました。
オンライン取引は、常に潜在的処理能力の限界が存在します。通常の市場環境は、異なった考えを持つ多くの投資家が「売り買い」を交錯する取引で市場価格が構成されます。しかし、常識を超えた市場心理のもとでは、一方向に殺到する取引注文で 「レート(価格)が飛ぶ」 非連続性のマーケット(約定できない市場環境)にもなります。戦争・クーデターによる極端な市場環境の変化、金融政策の変更や当局による大規模な市場介入はもとより、異常な市場要因が「取引不能」(Liquidity risk)を誘発してしまいます。
昨年施行の金融先物取引法による外国為替証拠金取引市場における業者と投資家の混乱、そして今回の東京株式市場を揺るがした想定外のショックは、安易に取引参加する投資家への警鐘であったともいえます。それにしても捜査当局は、NYK市場が休場の「16日月曜日」を選択?しかも東京株式市場が終了した時間からの電撃的家宅捜査?気配りはお見事でした? // by Rumina


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