相対取引と板


外国為替取引は、インターバンク市場(銀行間取引)においても「相対」によって外貨が売買されています。日本の個人向け「くりっく365」や「上海外貨取引センター」など、ごくまれなケースとして取引所が存在します。
インターバンク市場での取引形態は、外貨を「買いたい人」と「売りたい人」が、外為仲介業者もしくは電子ブローキング会社に指値注文することで市場価格が形成されます。そのために、株式市場でいう「板」(買値と売値の数量)は為替市場でも存在します。
しかし、今のところ外国為替証拠金取引は、インターバンク市場でいうダイレクトディール(銀行間の直接取引)と類似し、取引業者が取引を望む投資家に対してプライス(買値と売値レート)を提示する形態が採用されています。
近い将来には、投資家が指値注文するプラットフォームがお目見えすることで、板が見られるようになるかもしれません。そのためには、より多くの取引参加者と金融機関のマーケットサポートによる流動性の確保が、もちろん重要なファクターになります。


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