与信と拒絶


インターバンク市場では、金融機関の債務不履行(デフォルト)を回避するために、信用力を示す「格付け」などにより「与信枠」を設け、相対による一定の取引量を超えると取引を拒絶することになります。一般投資家に信用枠を設定することは困難なために、信用リスクの対応は証拠金の預託という形態で、外国為替証拠金取引は成り立っています。そのために、外国為替証拠金取引では取引注文に対して「拒絶する」という概念は基本的にはありません。
投資家に提示される取引レートは、事業者のヘッジ先金融機関が提示する取引レート(間接的にはインターバンク市場レート)とリンクしているため、顧客が成行注文を発注した時点で、市場取引レートからの乖離がなければ約定されることになります。でも、経済指標の発表後などで、インターバンク市場の為替変動が急騰もしくは急落している時には、発注した提示レートでの成行注文が約定されないことはあります。


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