主役交代?


リスク分散のために高度化する金融商品でも、ひと度”不安”が生じるとアッという間に凍結。「信用リスク」は株式・外国為替・債券市場へ次々に波及し、また逃避する資金の流れの速さには驚かされます。
ところで、経常収支と財政収支という米国の「双子の赤字」という市場テーマに替わって「金利差」が注目されてから2年。ここに来て一気に浮上してきているのが「信用リスク」。「円キャリー取引」の巻き戻しや「サブプライムローン」問題・・・何ていうこれまで耳にしなかった用語が世界規模でクローズアップ。このまま「信用リスク」がマーケットで主役を演じるのか? それとも「金利差」が賞味期限を延ばすのか? この金融市場の混乱と次の一手となる主要国の政策金利変更が注目されますネ。
(*)参照: 「チョッと面白い市場関係者の視点を映す記事?」at FX College
(*)【サブプライムローン】
信用力の低い個人を対象にした住宅ローンで、住宅ブームが始まった04年ごろから米国で普及。最初の2年ほどは低金利で固定し、以降は大幅に金利が上がる仕組み。住宅価格の上昇で担保価値が高まれば、通常の「プライムローン」に借り換えができるが、06年後半から住宅価格の上昇は止まったために、借り換えに失敗し返済不能となるケースが相次ぐ(日経朝刊/10日一部抜粋)。


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