ひと夏の仮説


お盆休み真っ只中の先週、市場参加者が少なく、値が飛びやすい地合いだったところに、各国の株式市場や外国為替市場にはサブプライムローン問題の激震が走り、個人投資家にも衝撃が ・・・そんな1週間の裏側を探ってみると、外国為替市場の乱高下を演出したもうひとつの要因が ・・・
外国為替証拠金取引市場では、ドル円が118円台から111円台へと円高に振れた過程でも、個人投資家は素直に対円でドルやユーロ、ポンドを売ることができず、逆にナンピン買いに走った挙句、マージンカットで損失を確定していったとか(逝ったとか?)。 取引会社はというと、曲がりなりにもこの業界のプロ。顧客の買い注文を自己売買部門で引き受け、顧客からの売り注文はこれらのポジションとマッチング。そして、ドル円で111円60銭をつけたあとに相場は反転したと見ると、取引会社は膨らんでいたショートポジションを利食いするためにヘッジ先金融機関へ買い注文 ・・・個人投資家の再登場も加勢すると一転、円売りが加速。
日本列島は酷暑であってもヒンヤ~リさせられた東京外国為替市場 ・・・結局個人投資家の売り注文の玉はインターバンク市場に出ることなく、ストップロスを付けにいったプロの仕掛けで急激な円高へ。そのあと外国為替証拠金取引会社から市場へ一気に出た利食い注文でドルやユーロは買い戻され、寝苦しい夢から覚めると117円(ドル円)まで戻されていた ・・・という今年の “FX市場のひと夏” ・・・さて、ことの真相は?
(フィクション by Rumina)


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