PAC3と金融システム防衛


弾道ミサイル攻撃から首都を守る ―― 「日本のミサイル防衛は、海上からイージス艦が迎撃ミサイルSM3を発射し、撃ち漏らした場合、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が地上から再迎撃する2段階システム」 ・・・ のようです(YomiuriOnline・25日/一部抜粋)。
「防衛省は、そのPAC3の移動展開訓練(障害物となる高層ビルの有無調査)を、12月から東京・新宿御苑や防衛省のある市ヶ谷駐屯地、晴海ふ頭公園やお台場海浜公園など都内の公園や施設で、来年度以降には、阪神・中京・北部九州などでも訓練を実施の方針」 ・・・ 万が一に備えた、国防のためのシュミレーション(simulation)とはいえ、ちょっとゾ~っとしますネ。そんな時が訪れないことを願うのは誰もが同じと思いますが、その時、”金融システム” はどうなってしまうんでしょう? 
まず、東京市場は金融システムが機能せずに休場。日本にいる個人投資家はインターネットが使えず、売買発注もできないまま ・・・ 海外市場では株価指数先物も円も大暴落。 保険契約にしても、外国為替証拠金取引でも、契約時や取引口座開設の際に手にする約款では、免責事項で必ず “戦争や平価切下げ等による不可抗力事由” が含まれてますよね。 どうすればこの危機を避けることができるか? 紛争に限らず、地震等の天災やサイバーテロに即応できる金融システムの “防衛策” を、国防のシュミレーション同様に、国も取扱会社も研究しておいてほしいものです。もちろん、個人投資家自身も分散投資などで対応策を練っておいた方がいいですよネ!?
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(25日午前のBlog) 
― 世界2位の市場の知財権 ―
NBonlineに掲載の「モノまね中国自動車産業が脱皮へ躍起」(白水徳彦の世界自動車事情)というコラムが面白かった! ・・・
「急速なモータリゼーションの道を歩む中国、世界第2位の自動車市場に成長も、”民族系” メーカーが既存の日本車や欧州車の模倣に熱心。理由としては、開発費をなるべくかけずに、急速に成長する中国国内市場の勢いにあやかり、市場が熱いうちに一儲けしようという赤裸々な貪欲さが見え隠れする―」
・・・ そして、「なぜコピーするのか?」 と聞かれて、「日本の自動車メーカーだって、韓国のメーカーだってそうやって成長してきたではないか」 と自動車メーカーの幹部 ・・・ さらには、「日本は何百年も前に中国から漢字を導入して、その知財権にたいして正当なロイヤリティーを支払ったか?」 ・ 「欧米にしても同じ、中国が発明した火薬にその知財権に正当な使用料を払った国はいまだかつてどこにもない―」
・・・ なるほど、そういう論法もあるものか? ・・・ 今まで耳にした “コピー商品の氾濫とその被害問題” の背景を、これまで国民性の違いと倫理観の問題と聞き流していただけに、妙に説得感ある変った言い訳があったものだ!? と感心しちゃいました。漢字の知的財産権まで持ち出す、4000年の歴史は侮れませんネ!


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