ユーロキャリー取引でドル調達?


今週の金融市場は、良くも悪くも短期トレンドが反転した1週間でした。アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ投資庁によるシティグループへの出資、FRB議長の追加利下げ示唆が、ジワジワと市場心理を和らげる効用として効きはじめてますネ。さらに、外国為替市場では―
(1)米金融機関の年末、年末越えの資金調達を急ぐ動きに押され、短期金融市場で金利が上昇し、資金調達が難しくなったことを受け、米金融機関の一部では、これまで買い進めていたユーロなどの他通貨を売る “ユーロキャリー取引” で 「ドルを調達」 する動きが出ている。
(2)ファンドの解約に備えたドルの手当ての動き。
(3)輸出企業など事業会社の間でも、決算期末に向けて海外で得た収益をドルに替える動きも進んでいる。 (日経新聞朝刊「マーケットウオッチャー」・1日/一部抜粋)
短期的には、需給面からドルの買い戻しが進むのですかね? 年明けには再び “よーい、ドン” でドル売りに向かうとするならば、師走相場は、ポジション整理をして身軽になったうえで、08年の取引戦略を描く大切な時期かもしれませんよ!?


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