G7も「ポジショントーク」にご注意


前日のNY外国為替市場は、この一週間の決まり文句だった “G7財務相・中央銀行総裁会議を控え、持ち高調整で方向感の定まらない展開” で小動きに終始した相場 ・・・ OPEC事務局長が 「石油価格をドル建てからユーロ建てへ変更」 に言及したこともあってEURの買い戻しがあったものの、NYK closeは: 1ドル=107円30-35銭(107.23~59)。1ユーロ=155円70-75銭。1ユーロ=1.4505-10ドル。1ポンド=208円85-90銭。ダウ工業株30種平均終値: 64.87↓(12,182.13)。ナスダック: 11.82↑(2,304.85)。S&P500: 5.62↓(1,331.29)。FTSE百種総合株価: 59.90↑(5,784.00)。
ところで、「ポジショントークに要注意」 というコラム(日経夕刊7日 “目からウロコの投資塾”)に、つい目が行きました。メディア掲載の専門家によるコメントを読む際の注意点挙げていて、その内容を一部抜粋してご紹介すると・・・
………………………………………………..
市場では、自分の持ち高・運用状況に有利な事柄ばかりを挙げ連ねることを 「ポジショントーク」 といい、カスタマーディーラーやストラテジストだと、担当するお客の動向にも配慮。こうした背景は、活字になると分かりづらいので、うのみにせず、同じコメンテーターが他の媒体でどんな見解を述べているか照らし合わせるとよい――。
◆「インターバンクディーラー」= 銀行間市場で売買を繰り返すディーラー。ポジショントークが多い?
◆「カスタマーディーラー」= もっぱら顧客からの注文に対応するディーラー。顧客に配慮したコメントがある。
◆「ストラテジスト」= 運用戦略を立案する専門家。見通しやどう行動を起こすかに力点。
◆「エコノミスト」や「アナリスト」= ある国・地域の経済情勢など取引の現場からやや距離を置いたスタンスで意見を述べる専門家。率直な意見が多い?
◆「投資家や輸出入企業の財務担当者」= 実際に為替予約を執行。保守的な相場見通しの傾向。
◆「投機筋」= ヘッジファンドなどが代表格で、シビアな世界にいるせいか積極的にインタビューに応じることはまずなく、ベールに包まれているゆえに相場のかく乱要因として意識される。
専門家にはさまざまなタイプがあって、発言内容は 「取材では本音に近い予想、会社の公式リポートなどでは比較的無難で保守的な見通し」 と時には微妙変わることも、自己の主張を語るわけだから、受け手もそれなりに構えておくべきです――。
………………………………………………..
さて来週の注目イベントは :
12日- (英国/18:30)消費者物価指数
13日- (英国/19:30)BOE四半期インフレレポート ・ (米国/22:30)小売売上高
14日- (米国)FRB議長の委員会証言 ・ (日本/8:50)&(ユーロ/19:00)GDP
15日- (日本)日銀金融政策決定会合&日銀総裁の記者会見


バナーワイド

TOPへ