将来はCO2が基軸通貨になる!?


二酸化炭素(CO2)の排出権取引が、欧州(市場)を中心に活発化 ・・・ 国や企業同士の相対取引や取引所で行う市場取引もますます増えているようです。
・・・ 「近い将来に “CO2″ がドルに取って代わる “基軸通貨” になる可能性を考えてみたい」 ―― 宿輪純一氏の「逆張り経済論」(NBonline)で、「将来は基軸通貨となるCO2」 というテーマで、アッと驚く “通貨” の概念を掲載してます。 一読の価値あるその “新発想” を、一部抜粋してご紹介しますネ!
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世界中で “CO2″ が取引対象になっているという事実は、CO2は様々な通貨と取引がされていることであり、CO2は世界中の通貨と交換できること。CO2そのものが国際的に通用する世界通貨としての役割を果たしている ―― 通貨には基本的な役目が3つある: ものさし(価値基準) ・ 資産(貯蔵手段) ・ 支払い(決済)手段だ。 欧州で通用するユーロは特殊だが、基本的には通貨は国家の概念と一致する。そのため世界通貨としての広がりを持つには、他の国でも使われる必要がある。
世界通貨のうち主要なものは、国際経済学では “基軸通貨” と呼ぶ。かつて基軸通貨はポンドだった。それがドルになり、そして現在ではドルからユーロへ? ―― ポンドより以前の世界通貨は「金」であったとも言われている。 金は世界中で価値が認められ、近代のコインは一般的に「銀」が使われていた。ドルのマークに “$” が使われている理由をご存じだろうか? 諸説ある中でも、シルバー(Silver)の “S” が語源と言われている。メキシコ銀貨を持ち込んだスペインの “S” という説もあるものの、シルバーというキーワードは一緒 ―― 紙幣は国(中央銀行)が保証している価値なので、国が崩壊してしまうと単なる紙に戻る。金や銀のような鉱物が通貨の役割を果たしてきたのは、”鉱物” 自体に価値があるためだ。
では、CO2の排出権取引は? ―― 今やCO2も世界中で売買されるほどに価値があり、その点で “CO2″ は鉱物にも近い性質を持つ。従ってCO2は事実上、世界通貨の性質を持って世界中に広がり、しかも価値(価格)は年々上昇している。通貨としては強く、世界通貨や基軸通貨になる条件として有利な位置にある。 「円の国際化」政策のように、特定の通貨をわざわざ世界に流通させる努力をしなくても済む――。
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