数値~ヤシの実死150人~で分かること


“数値” が持つ興味深い調査とその分析 and 危うさを説いた注目したい記事が目に入りました。 ひとつ目は “政治意識” をテーマにした 「読売世論調査」 ・・・ 
◇ 「時々は政権交代」 を望む人は6割強 ―― 理由は、「政治の腐敗が起こりにくくなる」 ・ 「政策の方向性が変わる」 ・ 「政党間の政策論争が活発になる」 ―― しかし、「近い将来、政権交代が起きると思うか」 との問いに 「そう思う」41%、「そうは思わない」50% ―― さらに、近い将来の与野党政権交代を予想する人は54%、40%は実現に悲観的だった。
今の日本の政党や政治家を 「信頼している」 と答えた人は 「大いに」・「多少は」 を合わせて30%、「あまり」・「全く」 で68%が 「信頼していない」 と回答 ―― これからの日本の政治については、「良い方向に進む」・「どちらかと言えば」 で46%、「悪い方向に進む」 は45% ―― 「ねじれ国会」 での混迷が、今の日本人に政治の先行きについての方向感を失わせているためと見られる――。(YomiuriOnline/一部抜粋)
◇ ふたつ目は ・・・ 日経新聞朝刊「春秋」 ・・・ (以下、一部抜粋)
「世界で毎年150人が、落ちてきたヤシの実に当たって死ぬ。サメによる死亡事故の十数倍になる」 ―― “イグノーベル賞” を受賞した医師の研究を根拠にした数字で、欧米では 「誰もが知る本当の事実」 に近い扱いを受けているそうです。でも、「“ヤシの実死” なんて誰がどう数えたのか?」 と怪しむ人は健全な懐疑心の持ち主! だって、誰も調べてはいないのだから ―― 死者数はどうも、仮定を重ねてひねり出したらしい?
統計と向き合う心得として、「数字が、いかに作られたかを問うべし」 ―― 『統計という名のウソ』(J・ベスト著) での挿話 ―― 道路整備計画の数字について、いざできてみればあまり使われない 「有用性のサバ読み」 は、これまでいやというほど見せられてきた。根拠の薄い数字を振りかざして無駄な道路を造られてはたまらない。“ヤシの実死” のような数字が整備計画に入り込んでいないか、国会でよくよく点検してほしい――。
・・・ 疑わずに信じてしまう “数値” データにも、危うさが同居? ・・・ 投資家が注目する “経済指標” は大丈夫? ときには “数値” に潜む真実を、マジックを見たときのように、”なぜ” と考えることも大切かもネ!


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