30秒で分かる「モノライン」


サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題で、金融市場はさらに混乱 ・・・ モノライン(金融保証会社)大手は “トリプルA” の格付けをひとまず維持、金融・資本市場は落ち着くかと思いきや、「モノライン救済策のとりまとめ難航」 でNY株式は大幅続落、資金は債券や金へ逃避。
ドルは、対ユーロで持ち高調整による買戻しで1.51ドル台後半に上昇したものの、対円では05年3月以来の安値水準となる103円後半で今週の取引終了 ・・・ ドル売りに拍車をかける 「モノライン」 とは? ・・・ 29日信毎朝刊 “経済Q&A” に分かりやすく解説されてました。一部抜粋すると・・・
………………………………………………
債権や証券化商品の債務支払いが不能に陥ったときに、元利払いを肩代わりする専門の保険会社のこと ―― 火災保険など複数の業務を手がける保険会社は 「マルチライン」 と呼ばれるのに対し、ひとつの(mono)業務に特化してることから 「モノライン」 と呼ばれる。
70年代初めに米国で誕生。州政府などが歳入手当てのために発行する債券(地方債)を保証したのが始まりで、保証対象を証券化商品などへ拡大 ―― 06年末には正味保証残高は約230兆円(2兆1700億ドル)で、地方債など公的債券への保証が6割を占める。
“トリプルA” のモノラインが保証を引き受けることで、低格付けの自治体なども最上級の格付け債券を発行・コスト軽減ができた ―― モノラインが格下げされたら、保証してる債券や金融商品も同時に最上級の格付けを失い、市場価値の下落で保証付き債券などに投資してる金融機関などにも評価損が発生、金融危機が深刻化しかねない――。
………………………………………………
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 
(01日朝のBlog)
― 103円台円高値圏でNYClose ―
29日 NYK close 1ドル=103円75-80銭と円高値圏で引け、一時103.69と05年3月以来の円高水準(103.69~104.37)。1ユーロ=157円50-55銭。1ユーロ=1.5175-80ドル。1ポンド=206円35-40銭。 スイスフランは一時USDCHF=1.0399と最高値更新。
原油先物相場の高止まりや(終値101.84ドル/1バレル)、2月シカゴ購買部協会景気指数が市場予想を上回る悪化で景気後退懸念が再燃、ダウ工業株30種平均終値: 315.79↓(12,266.39)。ナスダック: 60.09↓(2,271.48)。S&P500: 37.05↓(1,330.63)。FTSE百種総合株価: 81.40↓(5,884.30)。金価格はCOMEXで4月物一時978.5ドル/1トロイオンスと最高値更新。(FXSPOT.NET)
来週もFRB高官発言や経済指標に注目 ・・・ さらに一週間後、米国は夏時間に移行。
 ◇ 3日   ISM製造業景況指数 (24:00)
 ◇ 4日   RBA政策金利 (12:30)
 ◇ 4日   BOC政策金利 (23:00)
 ◇ 4日   バーナンキ議長講演
 ◇ 5-6日 BOE政策委員会開催 (21:00)
 ◇ 6日   ECB理事会開催 (21:45)
 ◇ 6-7日 BOJ金融政策決定会合開催(福井俊彦総裁任期中の最後の定例決定会合)
 ◇ 7日   雇用統計 (22:30)
 ◇ 9日   米国・カナダが夏時間(Daylight Saving Time)に移行


バナーワイド

TOPへ