臨店検査もシステム障害も、対応は大変だ~あ!


日経平均株価は、「米下院民主党は質の悪化した住宅ローンを政府が買い取る案を協議している」(ロイター電子版)と報じられ、金融システム不安の後退を期待した買い優勢で一時390円超上昇! (NikkeiNet) ・・・ 終値は前日比243.36円↑の13,215円42銭。
東京外国為替市場は ・・・ 21:00BOE政策金利 / 21:45ECB政策金利 / 22:30ECB総裁記者会見 ・・・ を今晩に控えて、静~かな動きですネ。ドル円レンジ=103.71~99。
ところで、昨日の日経夕刊に 「野村証券・システム一時障害」 と大きく扱われてましたが、新聞の記事になっちゃうところが証券会社最大手のゆえんですかネ!? 外国為替証拠金取引のシステム障害で 「新聞に載っちゃった!」 な~んて聞いたことありませんものネ ・・・ 朝からAM11:19に復旧するまで “野村ホームトレード” での注文やATM利用ができなくても 「特に混乱はなかった」 という記述もありましたが、ホームページ上で “障害報告” や電話対応の手立てなどが整えられていなかったら、投資家はパニックになっていたんでしょうね? ・・・ それにしても、当局への事故報告や今後の改善策作成で、担当者はさぞ事後対応で大変でしょうね。
この数ヶ月、財務局(証券取引等監視委員会)による臨店検査は、すべての金融商品取引業者を検査する勢いですね! 「検査命令書」をもって1~4週間かけてじっくり検査・ヒアリングを行ってるようですが、「特に指摘する問題が認められなかった」 という財務局長名の「検査結果通知書」を手にするまでは、業者も仕事が手に付かないのでは?
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(06日朝のBlog)
― 外為証拠金取引は曲がり角(日経) ―
“外為証拠金取引曲がり角” ・・・ 今朝の日経新聞朝刊(金融面)にこんな見出しで、業界自身の改善努力を促してました! ・・・ すでに、このBlogで 「一部で自主規制によるルール化作りの動き」(*) というトピックを紹介しましたが、金融税制の整備も絡めて外国為替証拠金取引(FX)市場拡大につながる策を練ってほしいものですネ。 “曲がり角” を一部抜粋すると・・・ 
―― ずさんな顧客資産管理による破綻や行政処分が相次ぎ、取扱業者への信頼が低下している。金融庁は監視を強めているが、市場の発展を損なうような規制強化には慎重――。
通常、FX業者は為替変動リスクを自ら抱え込まないために、顧客の取引と連動した取引契約を海外金融機関と結んでいる。自己資産と顧客の資産を分別管理し、経営破綻しても顧客の資産が傷つかない仕組みにもなっているはずだった。
金融庁・証券取引等監視委員会が約120の全業者を緊急調査してみると、不十分なリスク管理の実態が浮き彫りとなった。自己資産と顧客資産を分別せず、同じ口座に預託している業者は全体の41%。「海外の金融機関と取引しているはずなのに、英語が話せる社員がいない会社もあった」 ・ 「顧客資産が毎月25日に目減りしている。おかしいと思って調べると、社員の給与支払いに流用していた」 ―― 全国の財務局の検査人員を総動員して、6月までに一斉点検を終える予定だ。
「証拠金の100倍超に上る外貨取引を禁止」 ・ 「自己資本比率をより高く設定すべきだ」 との意見も根強い ―― 大幅な規制強化をすると市場が急激に収縮し、混乱を招くというジレンマも抱え、金融庁もFXだけを対象とする強い規制には消極的だ ―― FXが個人の有力な資産運用手段として定着するかどうかは、業界の努力と金融当局の細心の対応にかかっている――。
(*) 参照 「FX主婦なぜ摘発? Part2 業界のルール化策」(01/26/2008up)
(*) 参照 「提言 – 自主機関の設立を望む」(06/10/2007up)


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