マネーがゲーム化して金融をダメにする?


ECBのトリシェ総裁が、16日経済フォーラムの講演で、「明確なインフレ圧力がある――。中長期の物価安定と経済成長は矛盾しない」と述べたそうです。政策金利を据え置いて、当面、インフレ抑制を優先する姿勢を示したもの!?
さて、「世界経済をギャンブルの場にしてはならない」 ・・・ 日経朝刊のコラム “大機小機” で、金融工学がもたらした落とし穴を難しく解き明かしてました。 ぜひ手にとって全文を読んでみること一見ですが、一部抜粋して紹介すると ・・・
…………………………………………………………..
87年ブラックマンデー ・ 97年アジア通貨危機 ・ 07年サブプライムローン問題 ―― 十年周期で世界を襲った金融危機の背景には、金融工学の異常ともいえるスピードでの進化があった。
ブラックマンデー時はプログラム取引、通貨危機には為替モデル、サブプライムでは確率式を駆使し、二次・三次・四次の証券化商品とマーケットが開発され、その負の部分があらわに――。 世界全体で一体どれだけの損失があるか積算(積分)できず、将来予測を失い狼狽した余剰マネーは原油、穀物などの実体経済になだれ込み、途上国は深刻な食糧不足やインフレに襲われる――。
金融は実体経済の成長を支えるためにあり、金融工学は信用創造のリスクをヘッジして実物経済を壊さないための技術だったはず――。 金融技術もギャンブルも確立を土台にする点では同じでも、ギャンブルは参加しない一般の人々の生活とは隔離される。生活や物価に直結する商品相場を限度を超えてつり上げ、実物経済に多大な影響を与えるマネーゲームは許されない――。
サブプライム危機も今の混乱が収まれば、徐々に記憶が薄れてくだろう。しかし余剰マネーはさらに膨張し、金融技術も進化する。 次の10年、またギャンブルが繰り返されれば、今度こそ世界経済は崩壊する。
…………………………………………………………..
私的には手にしたことない “余剰マネー” ですが、ゲームに参加していない人にも多大な迷惑をもたらすことが、不条理にもゲーム化してしまう金融取引にはあるんですよネ。
ところで、このコラム “大機小機” が好きで、数回そのトピックをBlogしましたが、「ごめんなさい」 ・・・ 今日まですっかり、タイトルを「大礒小磯」と思い込んでました。 大台が変わってても、まったく気付かずにFX取引してた心境です。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
FXCAFE®NET    FXCAFE®JP    FXSPOT®NET    FXカフェ®談話室
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

[17日朝のBlog] ― FX105万口座を突破? ―
今年3月末のFX口座数は5年前の20倍の105万口座(矢野経済研究所) ・・・ 日経朝刊 “日本人とおカネ” にそんな推計が掲載されてました。着実に外国為替証拠金(FX)取引する個人投資家も増えてるようですネ。 1面では、株式とFX取引で成功する個人投資家の話を “決算期なし―個人の強み” と紹介してますが、「相場が大きく変動すれば為替差損が膨らむリスクはある。円高に振れた時の損失確定基準を自ら設けるといったリスク管理が個人投資家にも求められている」 ・・・ ごもっともです! 
ところで、『無くて困るのはパソコン? 携帯?』 あなたは、どっち? ・・・ そんな究極の問いかけは成り立つのか?! とも思いますが、ふたつに一つであれば、私的にはパソコンを選択します。 ”日経PLUS1″ のモニター調査ですが、パソコン支持派では 「今さら報告書を手作業するのは無理」 ・ 「資産運用をパソコンで行い必需品」、携帯派は 「固定電話がなく誰とも連絡とれなくなる」 ・ 「待ち合わせが成り立たなくなる」 ・・・ などなどの理由を挙げてましたが、ほんの十数年前にはどちらもなかったことを考えれば、いざとなたら ・・・ やっぱり両方手放せませんよネ!

My Yahoo!に追加



FXCAFE®NET    FXCAFE®JP    FXSPOT®NET    FXカフェ®談話室

バナーワイド

TOPへ