経常赤字国に向かう個人マネーの危うさ?


爽快な日曜日の朝、祭りのお囃子が聞こえるなか、コーヒーカップ片手にゆったりした時間を過ごしてるとこです。
昨日は 「余剰マネー」 についてBlogしましたが、今朝の日経ヴェリタスに、「高金利の通貨を買えば、ほっておくだけでも金利差分の利益を得られた新興国や資源国通貨も、“経常赤字”や陰に隠れていた不安要素の表面化で、常勝とは限らない」 という内容で、貯蓄好きの日本人にはとっつきやすかった “高金利通貨をBUYする取引” への警鐘? とも読み取れる記事が掲載されてました。 『PART-1』 として、その一部を抜粋すると ・・・
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外国為替証拠金取引(FX)を手掛ける個人投資家の格好の投資対象となってきた高金利通貨 ―― しかし、サブプライム問題をきっかけに世界的な金融市場が荒れ始めた07年夏以降は流れが一変、一部の高金利通貨が真っ先に売られるようになり、受難期は最近まで続いてきた。 これらの通貨が売られた背景には、“経常赤字”という共通点がある。政策金利が高い国は経常赤字を抱えるケースが多い。金利を高めに設定することで、海外から資金を呼び込み赤字を埋め合わせる必要があるためだ――。需給面から恒常的に自国通貨安の圧力にさらされているといえる。
経常赤字という経済の脆弱性に焦点が当たると、それまで陰に隠れていた他の不安要素もとたんに材料視される。南アフリカでは08年初、高成長のひずみからか電力不足に陥り停電が発生、ランドの対円相場は急落し、3月にかけての下落幅は3割近くに達した。トルコは、イラク北部へ軍事侵攻したことが不安材料になった。
また、高金利通貨安の背景には “高インフレ” という別の要因もある。物価上昇の加速を防ぐ狙いもあって政策金利を高めに誘導しているが、物価上昇はそもそも、その国の通貨の購買力や信認が低下することを意味し、為替相場にとってはやはり長期的なマイナス要因とされる。
かつては高金利通貨への投資は、豪ドルなど、政治や経済の情報を入手しやすい先進国が対象だった。それに飽きたらない個人マネーはここ数年、経常赤字、高インフレの新興国にも大量に向かった。外貨投資の人気の高まりを背景に、金融機関も競うように新興国の通貨をFXや外債、投信の対象に組み入れてきた。しかし、名目の金利が高いというだけで、その国のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)や政情不安のリスクが投資判断上、必ずしも重視されてこなかった面は否めない。
サブプライム問題をきっかけにした市場の混乱はいったん落ち着き、急落した通貨や新興国株にも再び個人マネーが向かい始めている。しかし世界に目を向ければ、原油や穀物高を背景にインフレ圧力が世界を覆い、先進国のみならず新興国の成長見通しにも狂いが生じ始めた。不透明な世界情勢の中で、通貨の勢力図は変化し続けている。
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さらに、「ロシアにブラジル、オーストラリアやノルウェー ・・・ 原油や天然ガス、鉄鉱石など天然鉱物資源が豊富な “資源国”」 の通貨が、再び外国為替市場で勢いづいてる背景、そこには不安要因も ・・・ Part2につづく



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