強いドルは逆相関の原油+LIBORとTBの金利差で解明…


「ドル全面高の様相、どうもすんなりと受け止められません」 と先週Blogで愚痴っちゃいましたが、その回答が “日経ヴェリタス” に掲載されました。
タイトルは “夏の夜の悪夢強いドル” で、書き出しは「みんな首をかしげ、眺めている――」 … 私と同じように感じてる方って、割と多いのかな? と思いながら読みだし、その内容はというと・・・
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ドルが予想外にしっかりしている――。産油国が原油収入を確保するために、プットオプション(売る権利)を大量に取得した。プットを販売した業者は、原油の下げ局面で買い取らされると損が出るので、あらかじめ先物で売り建てておく。かくて原油安が加速する。
ドル売りと原油買い。昨年来の原油高は、先物市場での原油とドルの組み合わせ取引によって演出された――。ならば、原油売りが優勢になると、ペア取引でドル買いが入って不思議でない。
エコノミストたちは、むしろ景気指標を重視する。米景気後退を心配しているうちに、日本の景気は後退しだした。ドイツの4~6月期の実質成長率も1%のマイナスになったようだ――。米国外の国々が予想外に落ち込み、消去法からドルが浮かんだという案配だ。
資金の流れからは、別の解釈も成り立つ。米国の証券化商品を抱えた欧州金融機関の資金繰り問題だ。欧州勢はドル資金の調達に四苦八苦している。ドルの資金繰りの苦しさは、ドルのロンドン銀行間取引金利(LIBOR)と米政府短期証券(TB)の金利差をみよ。3カ月物LIBOR金利は依然として、TBを約1.2%上回っているのである。円資金を調達し、ドルに転換する欧州勢が多いためか、欧米中心のLIBORは邦銀中心の東京銀行間取引金利(TIBOR)を上回っている。
ドルで取れないカネは、ドル以外の通貨で調達するほかない。かくて円などで調達した資金を、ドルに換えていく。ドルが堅調なのは、ユーロなどの資金繰り危機の反動とすれば、夏の夜の悪夢だ。 (日経ヴェリタス/一部抜粋)
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そして気になるのは、1年かけて売られてきたドルの急激な買い戻しは、いつまで続くのか? ・・・ もうひとつの記事 “市場関係者、ドル復活に疑念、米経済に不安、年末にかけ再び下落予想優勢” で、FXストラテジストが 「ドル円は1ドル=113円までのドル高予想が最高で、今後は再びドルがじりじりと下落するとの見方優勢(ドルの最安値予想は100円)」(日経ヴェリタス) との見立てをしてました。 年末に向けてドルの基調は? 原油価格や経済指標を注視しながらFX取引に臨みたいですネ!

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[10日朝のBlog] ―― FX口座の無断開設にご用心! ――
FX口座の無断開設にご用心 = 謝礼付きアンケートで個人情報収集」 ・・・ そんな見出しの記事が “時事ドットコム” (時事通信社) に掲載されてました。
・・・ 一部抜粋すると、「ネット上で謝礼金付きアンケートを装い、収集した個人情報で無断で外国為替証拠金取引の口座を開設。FX会社から報酬を得た上、口座開設者への払戻金まで懐に入れている」 ・・・ なんと不思議なカラクリがあるもんだ? ・・・ FXだけでなく、他の金融商品の売り込みなどでもあるのかな? ”タダ” でもらえる甘い話には気を付けましょうネ!
「タダ ⇒ 有料」になったものも ・・・ 「一部の米大手航空会社が、機内で無料貸し出ししてきた乗客への枕と毛布を、有料販売に切り替え始めた」(JIJI PRESS)。 “原油高に伴う燃料コスト増に耐えかねて、積み込み備品の削減と洗浄コスト抑制が狙い” ということらしいですが、こちらNYタブロイド紙アンケートでは、7割の市民が 「利用客を失う愚策」 と非難した ・・・ そうです!



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