レバレッジ5倍でも証拠金が吹き飛んだ?


「外国為替証拠金(FX)取引の売買高が急増 ―― 背景に “自動ロスカット”」 にありそう? という記事が、今日の日経ヴェリタス・”FXの光と影(4)” に掲載されてましたが、その内容に、「何か違うのでは…」
金融安定化法案可決明けの週(6-10日) のオージー円を例に、1週間のオージー下落率は2割を超え、「レバレッジ5倍の取引でも証拠金が全額吹き飛んだ計算」 として、オージー下落局面ではポジションメイクでない “自動ロスカット” によって売買高が増したことは理解できますが ・・・ 「市場混乱が続く今のような時期は要注意。 業者が自動ロスカットを発動しようとしてもレバレッジが高いと、注文をつなぐ外国銀行がなかなか受け付けてくれない」 という業界関係者の話や、「高いレバレッジで顧客を集め、注文を受けるとすぐにロスカットを実施したことにして利益を上げている可能性がある」 との指摘に、“そんなバカな┐(-_- )┌ …?” と思うとともに、“レバレッジ” に掛けた解説に違和感を覚えました。
まず、為替相場が乱高下しようとも、ストレートプロセスで顧客とヘッジ先金融機関とを直結させているFX業者や、顧客数が多く売買注文を頻度高くマッチングできるFX業者は、「注文をつなぐ外国銀行がなかなか受け付けてくれない」 何ていう悩みはないはずで、中途半端なディーリングチームを抱えてるところでは無きにしも非ず? と内部システムの問題であるように思えます。
FX取引独特の “自動ロスカット・ルール” は、投資家や業者に極端な損失を避ける機能を発揮し、先週株式市場で数回も発動されたサーキットブレーカーにも似てる役割を果たしますよね。 「自動ロスカット」 と 「レバレッジ」 は、問題点があるのならば、分けて考えるべきテーマでは!
“レバレッジ” を考えるとき、効率的な運用を求める投資家にとって有効なツールということです。 まず、「長期で? それとも短期で外貨運用する?」 方では、レバレッジの考え方も違ってくるでしょう。 外貨の長期運用を選択する場合、たとえば現在USDJPY=101円が運用しようとする期間中に50円にまで円高が進むと思う方はレバレッジを2倍にすればいいわけです ・・・ でも、そもそもそう考える方は、”ドル売り円買い” をしますがネ(┐(-_- )┌)
短期で外貨運用しようとする方や 「50円までの円高はないだろう」 と考える方は、レバレッジを高くしたうえで、預託する必要のない証拠金(資産) を他の金融商品で運用したり、またはFX取引を複数社にして取引先リスクに備えるなど、レバレッジは分散投資をする上でも有益なツールに思えます。
ところでFX取引会社は乱立でも、取引レートにそれほど差はないと思っています。 当然、外国為替は “相対取引” ですから、多少は取引会社ごとに提示レートも異なるでしょうし、出合ベースでも時間差が生まれ、もちろん取引レンジも違ってくるでしょう! ・・・ とはいうものの、あまりにもかけ離れたレートで、明らかに作為的約定とみられる「自動ロスカット」を頻繁に執行している取引会社が存在するならば、すでにマーケットから退場してるでしょうネ(^_-)☆



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