ドルで2割、円で3割下落のユーロの舵取りは…


“0.75%の利下げも選択肢だった” ・・・ トリシェECB総裁が記者会見で口にしたコメントに、「失望感を広げないための窮余のリップサービスだった」(日経ヴェリタス) と揶揄されるのも、ちょっぴり分かる気がします。それよりちょっと前に発表されたBOEによる想定外の “1.5%利下げ” に比べて、たしかに見劣りするECBの政策金利決定は、マーケットに与えるインパクトもなく、この “追加利下げのシグナル”(総裁のコメント) がなかったら、当日のマーケットは収拾つかないことになってた┐(´.`)┌?  といっても、ユーロ圏の各国は思惑・事情も違うでしょうし、単一通貨での舵取りはより難しんでしょうネ。
マーケットは、「おそらく “12月までに追加利下げする” と早くもそんな予想がもっぱら」 なようで、それでも 「”ゼロへの競走” になりつつある世界的な金利引き下げの流れのなか、ブンデスバンク(通貨マルクが取引されてた頃によく聞いた、懐かしい響きですネ!) など将来のバブル発生を恐れる勢力もいる――。G20首脳会合を契機に、欧州と米国の間で金融の将来を巡る駆け引きが強まるのは必至だ」 ・・・
ユーロは夏の最高値から対ドルで2割、対円で3割近く下落し、”強いユーロ” の称号も今では夏夢物語 ・・・ 基軸通貨になれないユーロに対し、今回の金融危機が収まれば、改めて基軸通貨ドルの信認は高まる(?) な~んていう記事も最近見かけましたが、まずは “金融サミット”(14-15日ワシントン)に向け日々流れるでしょう声明内容への憶測、さらに日本は会議のリード役に浮上できるか? 今週は注目ですネ! 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
FXCAFE®NET    FXCAFE®JP    FXSPOT®NET    FXカフェ®談話室
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

◇ ◆ ◇ ◆ ◇
[09日午前のBlog] ―― 大証FXは顧客注文をマッチング方式併用!? ――
先週は、オバマ氏が次期大統領に決まったり、BOEによるサプライズの1.5%利下げ決定やトヨタショックなど話題豊富で、株式・為替市場は素直に乱高下しちゃいましたが ・・・ 「音楽プロデューサー・小室氏が詐欺の疑いで逮捕」 にはビックリ。
ラジオ・テレビ各局は「小室作品」の放送自粛で対応してるようですが、「音楽作品は、作った人とは別のものと考えるべき――。 ローリング・ストーンズはメンバーが何度も逮捕されいるが、逮捕のたびに自粛していたら、彼らの曲は使えなくなってしまう」(読売新聞) という放送関係者のコメントに、”もっとも” とつい笑っちゃいました。
さて、今日の日経ヴェリタス “FXの光と影(6)” で、「来年には大阪証券取引所がFXに参入する予定――。ASP方式での参入を認め、証券会社の参入意欲が高まった――。顧客は “くりっく365″ と同じIDを使って2つの取引所FXにアクセスでき、さらに、投資家どうしの売り、買い注文をマッチさせる方式も併用、需給状況もわかる――」(日経ヴェリタス/一部抜粋) ・・・ 外国為替証拠金取引でもついに、インターバンク市場のEBS(電子ブローカー)に似た指値注文によるプライス形成のマーケットになるのか? 興味がわいてきました。


バナーワイド

TOPへ